ま行の用語
マイナンバー制度
日本国内に住民票を有するすべての人(外国籍含む)に付与される12桁の個人番号(マイナンバー)を利用した社会基盤制度です。行政手続きにおける情報連携をスムーズにし、国民の利便性向上や行政の効率化を図ることを目的としています。税、社会保障、災害対策の3分野で主に利用され、企業では従業員の社会保険や税の手続きで厳格な取り扱いが求められます。
まかない(食事補助)
飲食店が従業員に対して無料または安価で提供する食事です。従業員の経済的負担を軽減する福利厚生の一環であり、フードロス削減や、若手調理師の練習の場、新メニュー開発のきっかけになることもあります。
マシニングセンタ
NC(数値制御)とATC(自動工具交換装置)を備えた高機能な工作機械です。加工物を一度固定するだけで、穴あけやねじ切りなど多種類の切削加工を、工具を自動交換しながら連続で行うことができます。複雑な加工を一台で完結できるため、生産性と加工精度が飛躍的に向上し、自動車部品や金型の製造に不可欠です。
麻酔科
手術や検査、処置、分娩などの際に、患者さんの苦痛(痛み)を取り除き、意識レベルや呼吸・循環などの全身状態を安全に管理することを専門とする診療科です。手術中の麻酔管理(全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、神経ブロックなど)だけでなく、術前評価(麻酔リスク評価)、術後疼痛管理、集中治療室(ICU)での重症患者管理、ペインクリニックにおける慢性疼痛治療なども担当します。
マスタープラン
大規模な開発プロジェクトや都市計画、キャンパス計画などにおいて、将来の発展を見据えた長期的かつ総合的な基本計画・構想のことです。土地利用、交通計画、施設配置、景観形成などの大枠を示し、個々の施設計画の指針となります。
見える化
業務の進捗状況や課題など、目に見えにくい情報を誰もが一目で理解できる状態にすることです。トヨタ生産方式の「アンドン」が代表例で、生産状況などをリアルタイムで表示し、問題の早期発見と迅速な対応を可能にします。関係者間での問題意識の共有を促し、具体的な業務改善に繋げることを目的とします。
ミキサー食(ペースト食)
調理した食材を液体と一緒にミキサーにかけ、なめらかなポタージュ状やペースト状にした食事です。固形物の咀嚼・嚥下が極めて困難な人に提供されます。水分が多いと誤嚥しやすいため、とろみ剤で適切な粘度に調整する必要があります。
未経験者歓迎
求人情報において、その職務に関する専門的な実務経験を問わないことを示す言葉です。スキルが全く不要という意味ではなく、基本的な資質や学習意欲があれば、一から育成する用意があるという雇用主からのメッセージです。調理補助などの職種で多く見られます。
見積書
商品の購入やサービスの提供を受ける前に、提供側が依頼側に対して、提供する内容、数量、単価、合計金額、納期、支払条件などを提示する書類です。契約前の条件確認や価格交渉の基礎資料となり、双方の合意が得られれば正式な発注・受注へと進みます。見積書自体に法的な拘束力は通常ありませんが、取引の合意に至った場合は契約内容の基礎となる重要な書類です。
看取り
主に介護の文脈で使われ、死期が迫った人に対し、無理な延命治療は行わず、その人らしい自然な最期を迎えられるように穏やかな日常生活を支援し、見守る過程を指します。医療行為が中心のターミナルケアに対し、看取りは日々のケアや精神的な寄り添いに重点が置かれます。
民事訴訟
個人や法人の間で生じた、貸したお金の返還、不動産の明け渡し、損害賠償の請求といった私的な権利や法律関係に関する紛争を、裁判所が法に基づいて解決するための手続きです。原告が「訴状」を提出することで開始され、被告が「答弁書」で反論し、その後は「準備書面」で主張を重ね、最終的に裁判所が「判決」を下すのが基本的な流れです。判決に至る前に、話し合いによる「和解」で解決することも多くあります。
無罪推定の原則
刑事裁判において、被告人は有罪判決が確定するまでは無罪として扱われなければならないという、近代刑事司法の基本原則です。この原則から、犯罪事実の証明責任はすべて検察官が負い、被告人側が無罪を証明する必要はないこと、そして証拠によって有罪であると確信できない場合は無罪としなければならない(疑わしきは被告人の利益に)というルールが導かれます。
メニュー開発
飲食店のコンセプトや顧客ニーズに基づき、新しい料理を企画・開発する戦略的な活動です。単にレシピを考案するだけでなく、原価計算、食材選定、オペレーションの検討、試食評価までを含む一連のビジネスプロセスです。店のブランド価値や収益性に直結する重要な業務となります。
メンタルヘルス対策
労働者の心の健康を保持増進するための企業における取り組みです。ストレスチェック制度の実施、相談窓口の設置、管理職への教育(ラインケア)、職場環境の改善などが含まれます。労働者の安全配慮義務の一環として、企業に求められる重要な責務であり、生産性の向上や離職率の低下にも繋がります。
申し送り
勤務交代の際に、後続の勤務者へ患者の状態や経過、注意点などの必要な情報を正確に引き継ぐ業務です。患者の安全を守り、ケアの継続性を担保するために不可欠なプロセスであり、近年はSBARのような構造化された報告形式や、電子カルテ上の記録共有が推奨されています。
木造軸組工法
日本の伝統的な木造建築の工法の一つで、「在来工法」とも呼ばれます。柱、梁、桁、土台、筋かいなどの軸組(線材)で建物の構造を支えるのが特徴です。設計の自由度が高く、間取りの変更や増改築にも比較的対応しやすいとされています。
黙秘権
被疑者・被告人が、自己に不利益な供述を強要されない権利です。憲法および刑事訴訟法で保障されており、取調べや公判において、質問に対して終始沈黙を守ったり、個々の質問への回答を拒否したりすることができます。黙秘権を行使したことを理由に、不利益な扱いを受けることはありません。これは、供述を強要することによって冤罪が生じることを防ぐための重要な人権です。
模型
設計した建築物や都市空間などの形状やデザインを、縮尺を小さくして立体的に表現したものです。スタディ模型(検討用)、プレゼンテーション用模型、完成模型などがあり、デザインの検討や発注者への説明、展示などに用いられます。3次元的な空間構成やデザインを具体的に把握するために有効です。
持ち帰り仕事
正規の勤務時間内に終わらなかった業務を自宅に持ち帰って行うことです。指導案の作成や行事の製作物などが典型例で、サービス残業の温床となりやすく、保育士の長時間労働の大きな原因とされています。求職者にとって、この慣行の有無は職場の労働環境を見極めるための重要な指標となります。
元請
発注者から直接建設工事を一式で請け負う建設業者のことです。工事全体の責任者として、施工計画書の作成、下請業者(サブコン、一次下請など)への工事発注、工事全体の工程管理、品質管理、原価管理、安全管理など、施工に関する一切の管理を行います。
22件の求人があります (1~20件を表示中)