医療事務・受付関連の用語|職種別用語集

シニアジョブエージェントの職種別用語集

医療事務・受付関連の用語

医師事務作業補助者 医師の事務的な負担を軽減することを目的とした専門職で、「医療クラーク」の一種です。医師の指示のもと、診察室に同席して電子カルテの入力代行や、診断書・紹介状などの文書作成補助を主たる業務とします。医師が診療に専念できる環境を整え、医療の質の向上に貢献します。 医師事務作業補助体制加算 医師の事務作業を補助する専門職(医師事務作業補助者)を配置している医療機関が、診療報酬に上乗せして請求できる加算項目です。2008年度の診療報酬改定で新設され、医師の過重労働を軽減し、医療の質を向上させることを目的に、全国の病院で配置が推進されています。 一部負担金 保険診療にかかった総医療費のうち、患者が医療機関の窓口で支払う自己負担分のことです。負担割合は年齢や所得により1〜3割と定められており、会計担当者は診療報酬点数表に基づき総医療費を算出し、患者の保険証情報から正しい負担割合を適用して徴収します。 医薬分業 医師が診察と処方を行い、薬剤師が調剤と服薬指導を行うという、役割分担の原則です。患者は病院で処方箋を受け取り、調剤薬局で薬を受け取ります。処方内容を第三者(薬剤師)がチェックすることで医療の安全性が高まるメリットがあり、この制度が「調剤事務」という専門職の基盤となっています。 医療クラーク 医師や看護師の事務作業をサポートする専門職の総称です。業務内容により、医師の事務作業を専門に補助する「医師事務作業補助者」、外来部門で患者案内やカルテ準備を行う「外来クラーク」、入院病棟で入退院手続きなどを担う「病棟クラーク」などに分類されます。 医療秘書 病院の院長や医師などの秘書業務と、医療機関の事務・管理業務を担う専門職です。スケジュール管理や学会資料の作成サポートといった一般的な秘書業務に加え、レセプト作成やカルテ管理など医療事務の業務を兼務することもあります。 院外処方箋 診察を受けた医療機関以外の保険薬局で薬を受け取るために発行される処方箋です。医薬分業の原則に基づき、多くの医療機関で採用されています。患者はこれを持って任意の調剤薬局へ行くことで、専門の薬剤師による調剤と服薬指導を受けることができます。 院内処方箋 診察を受けた医療機関内の薬局で薬を受け取るための処方箋です。患者にとっては移動の手間が省けるメリットがありますが、医薬分業の観点から、院外処方箋を発行する医療機関が増加しています。 オーダリングシステム 医師が処方、検査、注射などの指示をコンピュータに入力し、薬剤部や検査部、放射線部といった各部門にオンラインで伝達するシステムです。電子カルテと連携することで、指示の迅速化と正確性の向上、転記ミスの防止に繋がり、医療事務の会計業務も効率化されます。 介護給付費明細書 介護サービス事業所が、提供したサービスの対価(介護報酬)を市町村(保険者)に請求するために作成する明細書です。医療におけるレセプトに相当するもので、その作成は介護事務の中心的な業務です。内容に誤りがあると支払いが遅延するため、事業所経営に直結する重要な書類です。 介護事務 介護老人保健施設や訪問介護事業所など、介護サービスを提供する事業所で専門的な事務業務を担う職種です。医療保険法ではなく介護保険法に基づいて業務を行い、中心となるのは介護報酬の請求業務(レセプト作成)です。その他、窓口業務や職員の勤怠管理なども行います。 介護報酬 介護サービス事業者が、利用者に提供したサービスに対し、市町村(保険者)から支払われる対価のことです。介護保険制度に基づき、サービスごとに単位数が定められており、これを基に計算されます。事業所の収入の根幹をなすため、介護事務による正確な請求業務が不可欠です。 外来クラーク 病院の外来部門に所属し、患者の受付から診察までの流れを円滑にする役割を担う事務職員です。主な業務は、患者の呼び出し、カルテやレントゲンの準備、検査データの管理、電話応対など多岐にわたります。患者と医療スタッフの橋渡し役として重要な存在です。 基本診療料 診療報酬点数表の第一章に定められている、医療の基本的なサービスに対する評価です。初診料、再診料、入院料などがこれに該当し、医療機関の種類や患者の状態に関わらず、診療の基礎となる部分として算定されます。これに対し、個別の医療行為を評価するのが「特掲診療料」です。 後発医薬品(ジェネリック医薬品) 先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に、同じ有効成分で製造・販売される、価格の安い医薬品のことです。増大する国民医療費を抑制するため、国が使用を推進しています。調剤事務は、患者の希望を確認し、選択に応じて薬剤料を正確に算定する必要があります。 公費負担医療制度 公的医療保険を補完し、特定の疾病(感染症、難病など)や特定の状況(生活保護受給者など)にある人々の医療費自己負担分を、国や地方自治体が公費で助成する制度です。対象患者の請求業務は、医療保険と公費の両方に請求を行うため複雑になり、医療事務には各制度の正確な理解が求められます。 国民健康保険団体連合会(国保連) 国民健康保険や後期高齢者医療制度の保険者である市町村から委託を受け、医療機関や介護事業所から提出されたレセプトの審査と支払いを行う機関です。介護事務が作成した介護給付費明細書も、この国保連に提出されます。 査定 審査支払機関がレセプトを審査した結果、診療行為や投薬が医学的に過剰または不適切であると判断し、その部分の点数を一方的に減点することです。査定による減額は医療機関の直接的な減収につながるため、医療事務は査定の理由を分析し、再審査請求の要否を検討します。 算定 診療報酬点数表に基づき、行われた診療行為に対応する点数を計算することです。医療事務の根幹をなす業務であり、点数表の複雑なルール(算定要件)を正確に理解し、漏れや誤りなく点数を積み上げていく専門知識が求められます。 審査支払機関 医療機関から提出されたレセプトの内容が、保険診療のルールに適合しているかを審査し、保険者への請求と医療機関への支払いを仲介する機関です。社会保険診療報酬支払基金(社保)と国民健康保険団体連合会(国保連)の2種類があり、レセプトの「返戻」や「査定」はここで行われます。

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