シニアジョブエージェントの職種別用語集

医師関連の用語

一般外科 手術による治療を必要とする可能性のある幅広い疾患や外傷を扱う外科の基本的な領域です。消化器(胃、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓など)、乳腺、甲状腺などの良性・悪性腫瘍の診断と手術、外傷(切り傷、打撲、骨折など)、熱傷、ヘルニア(脱腸)、虫垂炎(盲腸)などが主な対象となります。近年は各専門分野への分化が進んでいますが、地域医療や救急医療においては初期対応や幅広い外科的プライマリ・ケアを担う重要な役割も持ちます。 一般内科 特定の臓器や疾患に特化せず、内科系疾患全般を幅広く初期診断・治療する診療科です。風邪、インフルエンザなどの急性感染症、腹痛、頭痛といった日常的な症状から、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の継続的な管理、原因が特定できない体調不良の鑑別診断(プライマリ・ケア)まで、多岐にわたる患者に対応します。「総合内科」として標榜されることもあり、地域医療の第一線を担う「かかりつけ医」としての役割が重要です。 EBM(根拠に基づく医療) Evidence-Based Medicineの略。個々の患者のケアに関する意思決定において、現時点で得られる最も信頼性の高い科学的根拠(エビデンス)を、医師自身の臨床経験や患者の価値観・意向と統合して用いるアプローチです。最新の研究論文や診療ガイドラインなどを批判的に吟味し、最適な治療法を選択することを目指します。 オンコール 医師が医療機関内に常駐せず、自宅などで待機し、医療機関からの緊急の呼び出し(コール)があった際に速やかに出勤して対応する勤務形態のことです。当直とは異なり、必ずしも病院内に拘束されるわけではありませんが、いつ呼び出されるか分からないという精神的な負担や、迅速な対応が求められるため、一定の緊張感を伴います。 カルテ 患者の診療経過や検査結果、治療内容などを記録した公式な医療文書です。診療録とも呼ばれます。患者情報(氏名、年齢、性別など)、主訴、現病歴、既往歴、家族歴、診察所見、検査データ、画像所見、診断、治療方針、処方内容、看護記録、指導内容などが時系列で記載されます。医療の質の確保、医療者間の情報共有、法的証拠、診療報酬請求など、多岐にわたる重要な役割を担っています。近年では電子カルテの導入が進み、紙カルテからデジタル化が進んでいます。 カンファレンス 医療現場において、医師、看護師、薬剤師、その他の医療スタッフ(コメディカル)が集まり、特定の患者の病状、診断、治療方針、ケアプランなどについて情報共有、意見交換、意思決定を行う会議のことです。多職種連携を促進し、チーム医療の質を高める上で非常に重要です。症例検討会、術前カンファレンス、退院調整カンファレンスなど、様々な目的で行われます。 眼科 眼(眼球およびその付属器であるまぶた、結膜、涙器など)の疾患や、視力に関する問題を専門に診療する科目です。白内障、緑内障、網膜剥離、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症などの眼疾患の診断・治療(手術、レーザー治療、薬物療法など)や、近視・遠視・乱視などの屈折異常に対する眼鏡・コンタクトレンズの処方、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)などの治療も行います。 QOL(生活の質) Quality of Lifeの略。単に病気がない、長生きするというだけでなく、身体的な健康、精神的な安定、社会的な活動への参加、経済的な安定、人間関係の満足度などを含めた、個人の主観的な生活の質や幸福度を指します。医療においては、治療効果だけでなく、患者のQOLを維持・向上させることも治療の重要な目標とされています。 クリニック 一般的に、入院施設を持たないか、持っていても19床以下の小規模な医療施設を指します。「診療所」と同義で使われることが多いです。外来診療を中心に行い、地域住民の身近な「かかりつけ医」としての役割を担うことが多いです。特定の診療科に特化したクリニック(例:〇〇内科クリニック、△△眼科)や、複数の診療科を標榜するクリニックもあります。 形成外科 生まれつきの体表の形態異常(唇裂口蓋裂、手足の先天異常など)、けが(顔面骨骨折、皮膚欠損、瘢痕など)、やけど(熱傷)、がんや腫瘍の切除などによって生じた体表の変形や欠損、機能障害を、外科的手技を用いて形態的・機能的に修復・再建することを専門とする診療科です。美容外科とは異なり、主に保険診療の範囲でQOL(生活の質)の向上を目指す治療を行います。 呼吸器外科 肺、気管・気管支、縦隔(心臓や大血管を除く胸腔内の空間)、胸壁、横隔膜などの呼吸器系臓器の疾患に対する外科治療を専門とする診療科です。主な対象疾患は、肺がん、転移性肺腫瘍、自然気胸、膿胸、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍などです。胸腔鏡を用いた低侵襲手術(VATS)が広く行われており、患者の負担軽減に貢献しています。 産婦人科 妊娠、出産、産褥期(産後)の母子の健康管理を扱う「産科」と、女性特有の生殖器系疾患や内分泌疾患などを扱う「婦人科」を合わせた診療科目です。妊婦健診、分娩管理(自然分娩、帝王切開など)、産後ケア、不妊治療、避妊相談、婦人科がん検診、子宮筋腫や卵巣嚢腫の治療、月経異常や更年期障害の管理など、女性のライフステージ全般にわたる健康問題をトータルにサポートします。 歯科医師 歯、歯周組織(歯ぐき、歯槽骨など)、顎、口腔粘膜など、口腔領域の疾患の予防、診断、治療を専門とする医療従事者です。むし歯治療、歯周病治療、抜歯、歯の欠損に対する補綴治療(入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントなど)、歯列矯正、口腔外科手術(親知らずの抜歯、顎関節症治療、口腔がん治療など)、審美歯科、予防歯科(フッ素塗布、シーラント、口腔清掃指導など)など、幅広い業務を行います。医師とは別の国家資格(歯科医師免許)が必要です。 消化器外科 食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門といった消化管と、肝臓、胆嚢・胆道、膵臓といった実質臓器の疾患に対する外科的治療を専門とする診療科です。主な対象疾患は、消化器がん(食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がんなど)ですが、胆石症、虫垂炎、鼠径ヘルニア、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)など良性疾患の手術も行います。腹腔鏡手術やロボット支援手術などの低侵襲手術も積極的に導入されています。 小児科 新生児から乳幼児、学童、思春期(通常は0歳から中学校卒業の15歳くらいまで、医療機関によっては高校生まで)の子供の病気の診療、健康管理、予防接種、発育・発達の評価や相談などを行う診療科です。感染症(風邪、インフルエンザ、胃腸炎など)、アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど)、成長・発達の問題、先天性疾患、神経疾患など、子供特有の幅広い疾患に対応します。 心臓外科 心臓および胸部大血管(上行大動脈、弓部大動脈、下行大動脈など)の疾患に対する外科治療を専門とする診療科です。代表的な手術として、狭心症や心筋梗塞に対する冠動脈バイパス手術、心臓弁膜症に対する弁置換術や弁形成術、先天性心疾患の修復手術、大動脈瘤や大動脈解離に対する人工血管置換術やステントグラフト内挿術などがあります。高度な技術と麻酔科医、臨床工学技士、看護師などとのチーム医療が不可欠です。 心療内科 心理的なストレスや社会的な要因が深く関与して身体症状が現れる「心身症」を主な診療対象とする内科系の一分野です。例えば、過敏性腸症候群、緊張型頭痛、本態性高血圧、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など、内科的疾患の中でも心理社会的ストレスの影響が大きいと考えられる場合に、心と体の両面からアプローチします。精神科とは異なり、主に身体症状の治療に重点を置きますが、カウンセリングや認知行動療法などの精神療法を併用することもあります。 耳鼻科 正式名称は耳鼻咽喉科(じびいんこうか)といい、耳、鼻、副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管、食道、および唾液腺、甲状腺などの頭頸部(顔面、首から上の領域、ただし脳と眼を除く)に関する疾患を専門に診療する科目です。中耳炎、難聴、めまい、アレルギー性鼻炎(花粉症)、副鼻腔炎(蓄膿症)、扁桃炎、声がれ(音声障害)、睡眠時無呼吸症候群、頭頸部がんなどが主な対象です。 常勤 医療機関(病院、クリニックなど)と期間の定めのない、または長期の雇用契約を結び、定められた正規の勤務時間(フルタイム)で働く医師の勤務形態です。一般的に、社会保険への加入、有給休暇、退職金制度などの福利厚生が充実しており、安定した収入とキャリア形成が見込めます。専門医としてのスキルアップ、管理職への登用、教育・研究活動への従事など、長期的な視点で医療に貢献したい医師に適しています。シニア医師の場合、これまでの豊富な経験を活かした指導的立場や、地域医療への貢献が期待される求人も多く見られます。 人工透析 腎臓の機能が著しく低下した末期腎不全の患者さんに対して、体内に溜まった老廃物や余分な水分・塩分を除去し、電解質のバランスを是正し、血液を浄化する治療法です。主に血液透析(HD:Hemodialysis)と腹膜透析(PD:Peritoneal Dialysis)があります。血液透析は週に2~3回、1回4~5時間程度、医療機関に通院して行われるのが一般的です。医師は透析条件の設定、シャント管理、合併症管理など、透析治療全般を監督します。

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