シニアジョブエージェントの職種別用語集

医師関連の用語

整形外科 骨、関節、靭帯、腱、神経、筋肉といった運動器(体を動かす仕組みに関わる器官)の疾患や外傷を専門に診療する診療科です。骨折、脱臼、捻挫、打撲などの外傷、変形性関節症(膝、股関節など)、腰痛症、椎間板ヘルニア、肩関節周囲炎(五十肩)、スポーツ障害、リウマチ、骨粗鬆症などが主な対象です。投薬、注射、装具療法、リハビリテーションなどの保存的治療から、人工関節置換術や脊椎手術などの手術治療まで幅広く行います。 精神科 心の病気や精神的な不調、行動の問題などを専門に診療する科目です。統合失調症、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、不安障害(パニック障害、社交不安障害、強迫性障害など)、認知症に伴う精神症状、発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)、依存症(アルコール、薬物、ギャンブルなど)、睡眠障害などが対象となります。薬物療法のほか、精神療法(カウンセリング、認知行動療法など)、作業療法、デイケアなども行います。 地域医療連携 地域の医療機関(病院、クリニック、診療所、歯科診療所、薬局など)や介護施設、福祉サービス事業所、行政機関などが、それぞれの機能や役割に応じて情報を共有し、円滑に協力・連携することで、患者に対して切れ目のない質の高い医療・介護サービスを提供する体制のことです。紹介・逆紹介、共同診療、合同カンファレンス、情報通信技術(ICT)を活用した情報共有などが含まれます。 当直 夜間や休日など、通常の診療時間外に医療機関に待機し、救急患者の対応や入院患者の急変などに備えて診療業務を行う勤務形態です。宿直と日直があり、医師の負担が大きい業務の一つとされています。医師の働き方改革の中で、当直体制の見直しや複数医師による当直、当直明けの休息確保などが課題となっています。 人間ドック・健診 自覚症状がないうちに病気を早期に発見したり、生活習慣病のリスクを評価したり、健康状態を総合的に把握するために行われる健康診断のことです。「健診(健康診断)」は、労働安全衛生法などで定められた法定健診や、自治体が行う住民健診などがあります。「人間ドック」は、法定健診よりも検査項目が多く、より詳細なチェックが可能で、任意で受けるものです。医師は、問診、診察、各種検査結果の判定、結果説明、生活習慣改善指導、精密検査の指示などを行います。 脳神経外科 脳、脊髄、末梢神経系、およびそれらを保護する頭蓋骨や脊椎の疾患に対して、主に手術による治療を行う診療科です。脳腫瘍(良性・悪性)、脳血管障害(脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳出血、脳梗塞の一部など)、頭部外傷、脊椎・脊髄疾患(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍など)、てんかんやパーキンソン病の一部、顔面けいれん、三叉神経痛などが対象となります。顕微鏡を用いたマイクロサージェリーや血管内カテーテル治療など、高度で精密な技術を要します。 脳神経内科 脳、脊髄、末梢神経、および筋肉の疾患を専門に診療する内科系の診療科です(以前は「神経内科」という名称が一般的でした)。主な症状として、頭痛、めまい、しびれ、物忘れ、呂律が回らない、手足の力が入らない、ふるえ、歩行障害などがあります。代表的な対象疾患には、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血後の内科的管理)、認知症(アルツハイマー病、レビー小体型認知症など)、パーキンソン病、てんかん、多発性硬化症、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、片頭痛などがあります。 非常勤 常勤とは異なり、特定の曜日や時間帯、あるいは一定期間のみ勤務する医師の働き方です。「アルバイト」「パートタイム」とも呼ばれます。複数の医療機関で専門性を活かしたい、研究や学会活動と両立したい、育児や介護など家庭の事情に合わせて柔軟に働きたい、開業準備期間中の収入確保、あるいは体力的な負担を軽減しつつ臨床経験を継続したいシニア医師など、多様なニーズに対応できる勤務形態です。外来診療、当直業務、健診業務など、業務内容が限定されている場合も多くあります。 泌尿器科 尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)および男性生殖器(前立腺、精巣、精巣上体、陰茎など)の疾患、さらに副腎の疾患などを専門に診療する科目です。尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)、尿路結石、前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、性機能障害(ED)、男性不妊、腎がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんなどが主な対象です。女性の尿失禁や骨盤臓器脱なども扱います。 皮膚科 皮膚、毛髪、爪、および口腔粘膜や外陰部粘膜の一部に生じる疾患を専門に診療する科目です。アトピー性皮膚炎、湿疹・かぶれ、じんましん、にきび、水虫(足白癬など)、帯状疱疹、乾癬、皮膚腫瘍(ほくろ、いぼ、皮膚がんなど)、やけど、脱毛症(AGAなど)などが主な対象です。外用薬(塗り薬)、内服薬、紫外線療法、レーザー治療、液体窒素療法、小手術など、多様な治療法があります。 美容外科 主に健康な人を対象とし、審美的な観点から容姿をより美しく整えることを目的とした医療を提供する診療科です。二重まぶた手術、隆鼻術、豊胸手術、脂肪吸引、フェイスリフト、しわ取り、しみ取り(レーザー治療など)といった美容整形手術や、ヒアルロン酸注入、ボトックス注射などの非手術的治療も行います。多くは自由診療(保険適用外)となります。形成外科の一分野と位置づけられることもあります。 福祉施設 高齢者、障害者、児童など、社会生活を送る上で様々な支援を必要とする人々に対して、生活支援、介護サービス、リハビリテーション、医療的ケア、相談援助などを提供する施設の総称です。具体的には、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、有料老人ホーム、グループホーム、障害者支援施設、児童養護施設などがあります。医師は、これらの施設において入所者や利用者の健康管理、定期的な診察、急変時の対応、看取り、医療機関との連携などを担う嘱託医や施設内常勤医として勤務することがあります。 婦人科 女性特有の生殖器系(子宮、卵巣、卵管、腟、外陰部など)の疾患や、それに関連するホルモンバランスの異常、月経不順、不正出血、過多月経、月経困難症、更年期障害、不妊症、性感染症などを診療する診療科です。子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症などの良性疾患から、子宮がん、卵巣がんなどの悪性腫瘍の診断と治療(手術、薬物療法など)も行います。産科と合わせて産婦人科として診療することも多いです。 プライマリ・ケア 地域住民が日常的に遭遇する健康問題に対して、総合的・継続的に対応する医療のことです。病気の初期診断・治療だけでなく、健康増進、疾病予防、リハビリテーション、相談なども含みます。特定の臓器や疾患に限定せず、患者を全人的に捉え、家族や地域背景も考慮した医療を提供することが特徴です。「かかりつけ医」がその中心的な役割を担います。 放射線科 X線写真、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、超音波検査(エコー検査)、核医学検査(RI検査、PET検査など)といった画像診断技術を用いて病気の診断を行う「放射線診断」と、放射線(X線、ガンマ線、電子線など)を病巣に照射してがんなどの治療を行う「放射線治療」を専門とする科目です。放射線診断医は画像検査の計画、撮影、読影、診断レポート作成を行い、他科の医師の診断・治療を支援します。放射線治療医はがんの種類や進行度、患者の状態に応じて最適な治療計画を立案し実施します。 訪問診療・往診 病気や障害、高齢などにより通院が困難な患者さんの自宅や入所施設などに医師が訪問して診療を行う医療サービスです。「訪問診療」は、計画的な医学管理のもと、定期的に(例えば月2回など)患家を訪問して診療、治療、薬の処方、療養上の相談・指導などを行います。「往診」は、患者さんや家族からの急な求めに応じて、不定期に患家を訪問して診療を行うことを指します。在宅医療の中核をなし、多職種連携が重要となります。 麻酔科 手術や検査、処置、分娩などの際に、患者さんの苦痛(痛み)を取り除き、意識レベルや呼吸・循環などの全身状態を安全に管理することを専門とする診療科です。手術中の麻酔管理(全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、神経ブロックなど)だけでなく、術前評価(麻酔リスク評価)、術後疼痛管理、集中治療室(ICU)での重症患者管理、ペインクリニックにおける慢性疼痛治療なども担当します。 リハビリテーション科 病気やけが、加齢などによって生じた身体的・精神的な機能障害(運動障害、言語障害、高次脳機能障害など)を可能な限り回復させ、患者の日常生活動作(ADL)や社会参加、生活の質(QOL)の向上を目指す医療分野です。医師の診断・指示に基づき、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などの専門職がチームを組んで、個別のリハビリテーションプログラムを実施します。 臨床研修医 医師免許を取得後、初期臨床研修(通常2年間)を受けている医師のことです。日本の医療制度では、医師免許取得後に臨床経験を積むために、大学病院や指定された臨床研修病院で、指導医のもと、内科、外科、救急部門、小児科、産婦人科、精神科、地域医療など複数の診療科をローテーションし、プライマリ・ケアを中心とした基本的な診療能力(知識・技能・態度)を習得することが義務付けられています。

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