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50代からの人生がグッと楽しくなる10個の方法・生き方

高橋正美 【ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者)】

人生の折り返し地点である50代。そんな50代を明るく楽しく過ごすための前向きになれるような10個の生き方をご紹介します。

目次

人生100年時代と言われている現代。定年も60歳から65歳、さらには70歳と長く働ける時代になりました。しかし、人生が長くなるにつれ、モヤモヤとした不安を抱く人も少なくないようです。

人生の折り返し地点である50代にもなると、老後の資金や定年後の生活など、具体的な不安が増してきます。

この記事では、50代をもっと素敵に、思い切り楽しく過ごすための生き方をご紹介します。現代の50代は昔よりもパワフルで、生き方も変わってきています。これからの生き方を考える参考にしてみてください。

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50代からの人生が豊かになる10個の生き方

50代の女性がスマホを使って趣味の活動に熱中する姿

50代からの人生が豊かになる方法を10個、ご紹介します。

1.人付き合いを大切にする

発達心理学の権威である、ハーバード大のロバート・キーガン教授の調査である「ハーバード成人発達研究」によると、「よい人間関係をもつことは、人を健康にし、幸せにも導いてくれる」ということがわかりました。

定年後は人付き合いが希薄になり、病気がちになる人も多いものです。家族や友人、ご近所や親戚付き合いなど、自分にとって必要だと思う縁を、今以上に大切にしてください。大切な人と一緒に過ごす時間を思う存分楽しみ、それがとても幸せなことだと思うことが大切なのです。

2.夫婦のあり方を考え、関係を深めていく

パートナーと、お互いが旅立つ最期のときまで楽しく過ごすためには、夫婦がこれからどうあるべきか、二人でじっくり考える必要があります。50代になると子育ては一段落し、子どもが巣立つときです。これから夫婦二人きりの時間がぐっと増えるでしょう。

夫婦はお互いのことを理解しあえていますか?二人きりで一緒に過ごす時間を、どちらかがストレスに感じてはいないでしょうか。
今のうちに二人でよく話し合い、時間に余裕があるときにはデートに出かけ、夫婦の愛情を深めあってください。

二人でいることの違和感に耐えられなくなったときは、夫婦関係を見直すタイミングかもしれません。ただし、焦りは禁物です。決断は慎重に行ってください。

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3.独身の人は出会いを見つけるか、独身生活を極める

50代は第二の人生の始まりのタイミングでもあります。独身の人は、これからの人生を楽しく過ごすため、パートナーを探しに出かけましょう。
性を改めて意識することに、年甲斐もないと気恥ずかしさを感じる方がいるかもしれませんが、恋愛をして、気の合うパートナーと過ごすことは、人生を豊かにします。
新しいコミュニティに属したり、婚活をしたりなど、積極的に出会いを探してみてはいかがでしょうか。

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反対に、生涯を独身で過ごすと決めた人は、老後の独身生活の設計を進めていきましょう。
独身だと生活資金がどれくらい必要なのか、住まいはどのような形態が選べるのか、などの検討を早めにしておくことをおすすめします。

関連する記事→独身の老後資金はいくら必要?おひとりさまの住まいの選び方も解説

4.若いころ失敗したものに、思い切って再チャレンジしてみる


若い頃に、好きだったけれど続かなかったことや、自分にはできないと諦めてしまったことはありませんか?まだまだ先が長い人生ですから、もう一度チャレンジしてみるのも悪くありません。

思い切って再チャレンジしてみると、思っていたよりも簡単にマスターできた!となるかもしれません。難しくて挫折したことも、あの頃より楽しんで取り組めることもあるでしょう。

なお、株式会社三栄広告社が50歳から79歳までの1,200人の男女を対象に2020年9月に実施した、習い事に関するアンケート調査によると、シニア世代の男女に人気の習い事ランキングは下記のようになりました。

<シニア世代の男女に人気の習い事ランキング>

  1. テニスやゴルフなどの各種スポーツ
  2. 楽器やカラオケなどの音楽関係
  3. 社交ダンス等のダンス全般
  4. 書道
  5. ヨガ(ホットヨガ含む)


また、株式会社リクルートライフスタイル(2021年4月、株式会社リクルートに吸収合併)がかつて調査した「ミドル・シニアに人気の習い事・学び事」によると、50歳から64歳の女性が2016年に実施した学び事のランキングには、英語、ヨガ・ピラティス、フィットネスなどが上位にランクインしました。

昔はスコアが良くなかったゴルフや、弾けなかった楽器、恥ずかしくてできなかった社交ダンスや英会話スクールなどに、これから挑戦してみてはいかがでしょうか。

なお、英語学習によって、定年退職後に再就職する際、選択の幅を大きく広げることも可能です。
詳しくは下記の記事のうち「英語などの語学力を生かせば翻訳者として高収入が期待できる」の項目を確認してみてください。
中高年女性の仕事探し!どんな求人があるの?有望な職種は?

5.老後の人生設計をする

50代のうちに、老後の人生を具体的に考えてみましょう。老後の生活資金、親の介護、遺産相続や葬儀のことなど、具体的にいくら必要で、どのような手続きが必要なのかを考えてみてください。

毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」を確認しておくことおも重要です。ねんきん定期便には、老後に受け取れる年金の金額(年金見込額)が記載されていますので、老後資金に年金がどれだけ足しになるかを把握できます。
なお、ねんきん定期便は毎年はがきで届きますが、59歳の年には、年金見込額とともに全期間の年金記録情報が記載された書類が封書の形で届きます。封書は35歳と45歳の節目の年にも届きますので、受け取ったのを記憶している人もいるのではないでしょうか。
ねんきん定期便は大事な年金の情報が記されたものですので、捨てずに保管しておくことをおすすめします。

やるべきことは早いうちにやっておくのが吉です。体力も思考力もある50代のうちに、老後の生き方やお金のことを考えておけば、早く取り組んだ分、老後は余裕をもって過ごせます。

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年金の加入状況や見込額がわかる!「ねんきん定期便」のポイント解説

参考資料
大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています|日本年金機構

6.限界を設けず、いつでも挑戦することを忘れない

いくつになっても冒険心やチャレンジ精神を持つことは重要です。世界最高齢のプログラマー、若宮正子さんをご存じでしょうか?若松さんは60歳からパソコンを習い始め、80代でスマホ向けアプリを開発し、世界的に注目される存在となりました。

自身で限界を設けずに挑戦を続けていけば、50代以降の人生も、グッと楽しく、豊かになるはずです。
興味のあることや好きなことがあれば、まずは恐れずに挑戦してみてください。

7.熱中できる趣味や、定年後の仕事を探しておく

定年退職したあとに楽しめる趣味や、没頭できるものを、今から探しておきましょう。とくに、これまで仕事だけを生きがいにしてきた人は、定年後は喪失感をおぼえ、虚無感に襲われることがあります。そうなると、人生の楽しみ方がわからずに、淡々と過ごさなければなりません。

そこで、新しい趣味の学校に通ったり、地域の仲間などと旅行に行ったりすることをおすすめします。
50代はまだ体力もあり、元気に働けますので、趣味に熱中するよりも働くことを優先させたい人は、定年後にできそうな仕事を探してみるのもよいでしょう。

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8.生活習慣を見直す

老後もいきいきと元気に過ごすため、50代のうちに生活習慣を見直しましょう。
生活習慣で気をつけたいのは、食事、運動、睡眠の3つです。
「お酒が大好きで、つい飲みすぎてしまう」「焼き肉や揚げ物などに目がない」「運動する時間が取れない」「寝る前にスマホを見すぎて寝付けなくなってしまう」「寝ても疲れが取れない」となっている人は要注意です!

老後の人生を楽しいものにするには、健康な体があってこそです。50代のうちから「バランスのよい食事」「適度な運動」「良質な睡眠」を心がけ、人生100年時代を健やかに過ごせる体づくりを行っていきましょう。

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9.自分に必要なものを見極める

50代のうちに、不要なものは捨て、必要なものだけを残しておく習慣をつけておくことをおすすめします。1年以上着ていない服や、買ったのに使えずにいるもの、なんとなく持っているだけのものはありませんか?自分にとって必要でないものを見極めたら、早々に処分してください。

ほしいものは値段を気にせず買い、不要なものは悩まずに捨てる。終活も見据えて、体力のある今のうちから必要なものだけを持つ生活をしましょう。

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10.ポジティブな考えに置きかえる習慣をつける

ネガティブな感情が浮かんできたときは、ポジティブな感情に置きかえる習慣をつけましょう。「自分なんて」「もう歳だから」と思ったら「まだまだいける」「これからが一番楽しいとき」と転換してみるのです。

何をしても楽しくない人生を送るのか、ポジティブに人生を楽しく過ごすのか、すべてはあなた次第です。普段からポジティブでいるように努力をしていれば、人生は楽しく、軽快なものになっていくでしょう。

一度しかない50代を思い切り楽しもう!

50代の男性と女性
人生の折り返し地点である50代は、少し先に見える老後に不安な思いを抱く時期かもしれません。しかし昔と違って、現代の50代は元気でいきいきとしています。企業としても、まだまだ活躍できる50代以上を採用したいところが増えてきています。

老後の準備は体力が必要なものも多いものです。体力のある50代のうちに、やるべきことに手をつけておきましょう。

今回ご紹介した10個のヒントを実行すれば、きっと50代からの人生はグッと楽しくなるでしょう。

この記事の監修者

高橋正美 【ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者)】

日本FP協会所属。日本FP協会2019年「くらしとお金の相談室」相談員。某保険会社のお客様窓口で、保全業務のほか、資産活用、相続対策の相談などを16年間行い独立。相続開始後の手続き支援なども行う。 健康管理士として、お客様のお金に関する相談以外に、健康に関するアドバイスも実施。

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