圧迫面接とは|なぜ行われる?質問・言動例や対処法を解説!
圧迫面接はなぜ行われる? 質問例や対処法も!
圧迫面接とは、面接官が応募者に否定的な発言や「なぜ?」を繰り返したり、威圧的な態度をしたりする面接のこと。 企業にとってもリスクがあり、時代遅れと言われることもあるため、近年は圧迫面接を行う企業は減少しています。しかし、一定の企業では今でも圧迫面接が行われていることも現実です。 この記事では、圧迫面接の特徴や目的、質問例や対処法などをご紹介しています。圧迫面接に不安を抱いている人はぜひ参考にしてください。
- 目次
- 圧迫面接とは?
- 圧迫面接とは質問や態度で応募者を萎縮させるような面接のこと
- もはや時代遅れ!?圧迫面接を行う企業は減少しているのが現実
- 企業はなぜ圧迫面接を行う?
- ストレス耐性があるかの確認
- 臨機応変な対応力があるかの確認
- 応募者の本音の確認
- 次の面接は圧迫面接かも!?事前準備と心構え
- イメージトレーニングを行う
- ネガティブな表情や態度をみせない練習を行う
- 自分を否定されている訳ではないことを理解しておく
- 圧迫面接の例と対策
- 否定的な発言の例
- 否定的な発言をされた場合の対策
- 「なぜ?」を繰り返された場合の対策
- 応募者を萎縮させる態度の例
- 応募者を萎縮させる態度をされた場合の対策
- 圧迫面接をされやすい人の特徴とは?
- 声が小さいなど自信がなさそうな態度をしている人
- 話の内容が抽象的でわかりづらい人
- 常識がなく態度が悪い人
- それだけは我慢!圧迫面接でのNG対応とは?
- 感情的な態度をとる
- 無言になってしまう
- 圧迫面接に関するQ&A
- Q:あまりにもひどい圧迫面接が行われた場合は退席しても大丈夫?
- Q:圧迫面接が行われると「合格フラグ」という噂は本当?
- Q:圧迫面接を防ぐために面接内容を録音しても問題ない?
- まとめ・面接成功のカギは事前準備にある
圧迫面接とは?
圧迫面接という言葉を聞いたことがあっても、どのような面接なのかわからない人も多いでしょう。まずは、圧迫面接がどのような内容なのか確認しておきましょう。
圧迫面接とは質問や態度で応募者を萎縮させるような面接のこと
圧迫面接とは、応募者の回答に「なぜ?」と繰り返したり否定的な発言を繰り返したり、高圧的な態度で応募者を萎縮させたりする面接のことです。
応募者の回答を否定し続けたり、回答しているにも関わらず無視したり、応募者に必要以上に圧力をかけたりするような面接も圧迫面接と言えます。
企業側が意図して圧迫面接を行う場合もありますが、企業側にそのつもりがなくても応募者が圧迫面接だととらえてしまうケースもあります。
もはや時代遅れ!?圧迫面接を行う企業は減少しているのが現実
「圧迫面接は時代遅れ」そんな言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。コンプライアンスが重視される昨今、確かに、圧迫面接を行う企業は減少してきました。
圧迫面接を行った結果、応募者から精神的苦痛による損害賠償を請求される可能性や、「圧迫面接を行う企業」としての噂が広がり企業イメージが下がる可能性もあるためです。
企業にはこれらのリスクがあるにも関わらず、今でも圧迫面接を行う企業が存在するのはなぜなのでしょうか?
企業はなぜ圧迫面接を行う?
企業が圧迫面接を行う主な目的は、以下の内容を確認するためです。
企業が圧迫面接を行う主な目的
- ストレス耐性があるかの確認
- 臨機応変な対応ができるかの確認
- 応募者の本音の確認
詳細を確認してみましょう。
ストレス耐性があるかの確認
1つ目の目的は、応募者にストレス耐性があるかどうか確認することです。
ストレス耐性が必要になる仕事はたくさんあります。ビジネスの場では、お客様や取引先から理不尽な態度やクレームを受けることもあるでしょう。
また、会社はさまざまな世代の考え方の違う人間が集まるため、自分と意見が違うことでストレスを感じることも多いはず。しかし、仕事を円滑に進めるためには、ある程度のストレスに耐えられる力が必要になります。
企業は圧迫面接を行うことで「入社後もストレスのかかる仕事に耐えられるか」を見極めています。
顧客への柔軟な対応が必要になる営業職はもちろん、サービス業や医療介護業、製造業や情報通信業などで行われることが多いようです。
臨機応変な対応力があるかの確認
2つ目の目的は、応募者に臨機応変な対応力があるか確認することです。
仕事は必ずしも予定通りに進むものではありません。顧客や取引先から予期せぬ対応をされる場面も多く、相手の反応により臨機応変に対応していく能力が必要になります。
企業は圧迫面接を行うことで、萎縮して普段通りの自分でない場合の対応力や、圧力をかけられた状態でのコミュニケーション能力を見極めようとしています。
応募者の本音の確認
3つ目の目的は、応募者の本音の確認をすることです。
採用担当者は、応募者がさまざまな準備をして面接に望んでいることを把握しています。準備をすることは大切ですが、あらかじめ頭の中で記憶した内容を話すと応募者の本音がみえづらくなることもあります。
しかし、応募者が準備していなかった質問をすることで、応募者自身の「生の声」が引き出せると考える企業もあるのです。
次の面接は圧迫面接かも!?事前準備と心構え
自分の応募した企業が圧迫面接をするのかしないのか、あらかじめ把握することは難しいでしょう。
しかし、何も準備もしないで面接に望むと予期せぬ態度や質問に動揺してしまい、自分の考えをうまく伝えられない可能性もあります。
面接に望む際はしっかりと事前準備を行うことが大切。ここでは、面接前の事前準備と心構えをご紹介します。
イメージトレーニングを行う
1つ目は、イメージトレーニングを行うことです。
どんな質問をされても笑顔で堂々と対応する自分をイメージすることで、脳が圧迫面接を経験したと錯覚し、実際の面接でも冷静に対応できる可能性が高くなります。
質問を想定してある程度の回答を準備する場合は、周囲の人に聞いてもらうことがおすすめ。できれば、すでに社会で働いている人に聞いてもらいましょう。
確認してもらうポイントは「簡潔でわかりやすいか」ということ。面接官に伝わりづらい曖昧な回答をすると、面接官は理解するために質問を続けることになります。その結果、応募者は圧迫面接を受けたととられてしまうケースもあるのです。
面接に望む態度も同様。自信のなさそうな態度の人は圧迫面接を受けやすい傾向にあるため、できる限り堂々と対応することを心がけてください。
ネガティブな表情や態度をみせない練習を行う
2つ目は、ネガティブな表情や態度をみせない練習を行うことです。
緊張してしまうとつい表情が固くなったり暗くなったりしてしまいがちですが、表情や態度にネガティブな感情がでてしまうと、さらに追い込もうとする面接官もいます。
しかし、にこやかな表情の応募者をみると面接官の気持ちも穏やかになる可能性もあるのです。
笑顔には自然と暗い気持ちになるのを防ぐ効果があります。笑顔をつくることが難しい場合は口角を上げるだけでも効果があるため、練習しておきましょう。
自分を否定されている訳ではないことを理解しておく
3つ目は、自分を否定されている訳ではないことを理解しておくことです。
面接の流れを支配する面接官も、応募する会社の従業員です。そのため、圧迫面接をするように命じられていたりする可能性もあります。つまり、「厳しい面接官」を仕事として演じていたりする可能性もあるのです。
「面接官も仕事で厳しくしている」と考えると、自分の回答を否定されたとしても、自分自身を否定されている訳ではないと気づき、動揺しづらくなります。
また、あまり経験のない面接官の場合、応募者のことを深く知ろうとするあまり、質問を繰り返し、意図していないのに圧迫面接のようになってしまうケースもあります。
多少イジワルな質問をされても、自分のことを深く知るために質問を繰り返しているのだと考えることで、冷静に対応できるのではないでしょうか?
圧迫面接の例と対策
事前準備と心構えができたら、より細かい対策を把握しておきましょう。ここでは、圧迫面接でよくある質問や例、それに対する対処法をご紹介します。
否定的な発言の例
面接官の否定的な発言には以下のような質問があります。
否定的な発言の例
- あなたは当社には向いていないと思うよ
- あなたの考え方は理解できません
- その考え方は当社では通用しないよ
- あなたには当社の仕事は務まらないと思うよ
- 本当に長く働く気あるの?
- その志望動機なら、当社は第一志望じゃないよね?
- あなたが入社することで当社にメリットがあるとは思えません
- あなたの言う長所は当たり前で長所ではないような気がするのですが
- 今までのスキルは当社で活かせないよ
- 当社で女性が活躍するのは難しいよ
- 〇〇大学出身じゃ、普段からわからないことが多いでしょ
面接官が否定的な発言をする場合、意図的に否定的な発言をして応募者の切り抜け方を見極めている場合と、面接官の考えと合わないために自然と強い口調になってしまう場合があります。
では、否定的な発言を繰り返された場合は、どのような対応をすればいいのでしょうか?
否定的な発言をされた場合の対策
面接官から否定的な発言を繰り返された場合は、必要以上に落ち込んだり怒ったりせずに、冷静に以下の対応を心がけましょう。
面接官から言われたことを否定せずに一度受け止める
否定的な発言をされた場合の対策1つ目は、面接官から言われたことを否定せずに一度受け止めることです。
家族や友人との会話を思いだしてみるとわかりやすいと思うのですが、相手の意見に反論がある場合でも、一度「そうだよね」と受け止めてから「でも…」と続ける場合と、最初から「でも」と反論する場合では、相手の受け入れ方が大きく違います。
面接官から言われた内容に反論したい場合でも「確かにご指摘の通りです」「ご指摘ありがとうございます」「おっしゃる通りです」と一度受け入れるだけで、面接官の聞く姿勢が柔らかくなることは多いです。
面接官から否定的な発言をされた場合は、言われた内容をアドバイスととらえ、一度受け入れてから自分の意見を伝えるよう心がけてみましょう。
もしすぐに別の返答ができない場合は、「考えをまとめてからもう一度回答したいので、少しお時間をいただけないでしょうか?」と伝え、黙り込んでしまわないようにすることも大切です。
言われたことをポジティブ変換する
否定的な発言をされた場合の対策2つ目は、言われたことをポジティブに変換することです。
否定的に聞こえる発言をポジティブに変換することで、萎縮せずに自然と対応できるようになる人は多いです。
日頃から、頭の中でポジティブ変換する訓練をしておきましょう。
■ポジティブ変換の例
変換前 | 変換後 |
---|---|
あなたは当社には | 当社を志望した理由を |
あなたの考え方は | もう少しわかりやすく |
その考え方は | 他にはどんな考え方を |
当社の仕事はあなたには | 当社の仕事は大変ですが、 |
本当に長く働く気は | 当社で長い間活躍してほしい |
その志望動機なら、当社は | 入社意欲を伝えてくれれば、 |
あなたが入社することで | まだ伝えていない、あなたの |
あなたの言う長所は | 他に長所はありますか? |
今までのスキルは | 入社後は覚えてもらうことが |
面接官が「なぜ」を繰り返す場合は、意図的に行っている場合と応募者のことを詳しく知りたい気持ちから自然と「なぜ?」を繰り返してしまっている場合があります。
応募者のことを深く知ろうとしているケースは意外と多いため、「なぜ?」と繰り返されても否定的にとらえずに、「自分に興味がある」と前向きにとらえましょう。
「なぜ?」を繰り返された場合の対策
「なぜ?」を繰り返された場合は、回答の仕方に注意したり回答の内容を振り返ったりすることが大切です。
5W1Hを意識した回答を心がける
「なぜ?」の繰り返し対策1つ目は、5W1Hを意識した回答を心がけることです。
5W1Hとは
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:だれが
- What:何を
- Why:なぜ
- How:どのように
5W1Hを意識すると、自然と相手に伝わりやすい具体的な回答ができます。具体的な回答をするこで面接官に自分の考えがしっかり伝わるため、面接官が「なぜ?」を繰り返す必要がなくなるのです。
■例
「あなたの強みは何ですか?」
私の長所は、簡単にあきらめない粘り強さです。
1社目の営業職では一度の提案で断られることは当然と考え、相手の反応や要望を注意深く読み取ることを意識しました。
何度も提案を見直し、クライアントと密にコミュニケーションを取り続けた結果、最終的に契約を獲得できるケースが多々ありました。
特に、自己紹介や自己PR、長所短所や志望動機などは5W1Hを意識すると、相手に伝わりやすい文章になります。
「なぜ?」を深堀りした回答を準備しておく
「なぜ?」の繰り返し対策2つ目は、深堀りした回答を準備しておくことです。
面接に望む前に、想定質問に対する回答を考えておく人は多いはず。その際に、自分の回答に「なぜ?」と深堀りしてみましょう。
■志望動機に対する回答の場合①
商品開発を行ううえで、マーケティングの重要性を実感したため
なぜ?
前職の営業職で顧客のさまざまな意見を聞く機会が多く、新商品には顧客の声を反映させることがとても重要だと気づいたため
■志望動機に対する回答の場合②
御社の商品や品質へのこだわりに共感したため
なぜ?
食品が人々の健康や幸福に与える影響の大きさを感じているため
なぜ?
体の健康は日々の食事が大きく影響することを実感しているため
美味しいものを食べると幸せな気持ちになるため
上記のように「なぜ?」がでないくらいまで自分の考えを深堀りしておくと、面接で「なぜ?」を繰り返されても慌てずに対応できます。
回答内容に矛盾がないか振り返る
「なぜ?」の繰り返し対策3つ目は、回答内容に矛盾がないか振り返ることです。
面接官は、応募者の回答に矛盾を感じるときや、本心がみえないときに「なぜ?」を繰り返すことがあります。
例えば、長所で「粘り強い」と伝えたにも関わらず前職を数ヶ月で退職していたり、「行動力がある」と伝えたにも関わらず自己PRで「慎重」と伝えたりした場合、面接官は不信感を抱き「なぜ?」を繰り返すことがあるでしょう。
面接ではいい印象を残したい気持ちから、ついきれいな言葉を並べてしまいがち。しかし、その場の勢いできれいな言葉を並べると矛盾が発生してしまう可能性があります。
面接官が知りたいのは、応募者の本心であることを忘れないようにしましょう。
面接官に質問の意図を確認する
「なぜ?」の繰り返し対策4つ目は、面接官に質問の意図を確認することです。「なぜ?」を繰り返されるということは、面接官が聞きたい回答とはかけ離れている可能性も考えられます。
どうしても話が噛み合わないと感じる場合は、面接官に質問の意図を確認してみましょう。
確認する際は「申し訳ございません。ご質問は〇〇という解釈で間違いないでしょうか?」や「恐れ入りますが、もう一度ご質問内容をおうかがいしてもよろしいでしょうか?」と謙虚な姿勢で伝えることが大切です。
くれぐれも「おっしゃっている意味がわかりません」など、面接官の気分を害すような言い方をしないように気をつけてください。
応募者を萎縮させる態度の例
応募者を萎縮させる態度には以下のようなことがあります。
応募者を萎縮させる態度の例
- 次から次へ間髪いれずに質問をしてくる
- 肘をつく
- 首をかしげる
- 足を組む・腕を組む
- 回答するたびにため息をつく
- 貧乏ゆすりをする
- 応募者の回答にノーリアクション
- 常に不機嫌そうな顔をしている
- パソコンや携帯電話を操作している
本来、上記のような態度は面接官として相応しくありません。しかし、悪気なく上記のような態度をする面接官も存在するようです。
応募者を萎縮させる態度をされた場合の対策
応募者を萎縮させる態度の面接官でも、応募者の態度や回答次第で徐々に面接官の態度が変わっていく可能性も考えられるため、極端に萎縮しないよう平常心を保つことが重要になります。
冷静に淡々と回答する
応募者を萎縮させる態度への対策1つ目は、冷静に淡々と回答することです。
面接での応募者の使命は自分のことを伝えたり、魅力を知ってもらうこと。面接官がどんなに横柄な態度だとしても「自分のやるべきことをやる」という信念を持ち、冷静に回答することが重要です。
あらかじめ「萎縮させる態度をとる面接官がいるかもしれない」と思っておくと、いざというときに、自分に冷静でいるように暗示をかけられるかもしれません。
面接官の態度を見て萎縮してしまい、不安そうな態度をだしてしまうと、さらに圧力をかけられる可能性もあるため、注意しましょう。
面接官に伝わりやすい回答を心がける
応募者を萎縮させる態度への対策2つ目は、面接官に伝わりやすい回答を心がけることです。
面接の冒頭では通常の態度だった面接官が徐々に圧迫をかけてくるような態度になっていった場合、応募者の回答が的を得ていなくて苛立っている可能性も考えられます。
普段から「端的にわかりやすく伝える」ことを意識しましょう。
面接対策を行う際に、友達や家族などの第三者に回答を聞いてもらい、すぐ理解できるかを確認することも有効的です。
圧迫面接をされやすい人の特徴とは?
一般的には、圧迫面接を行う企業や面接官は相手を選ばずに誰に対しても行うことが多いと言われていますが、中には応募者によって態度を変える面接官も存在します。
ここでは、圧迫面接を受けやすい人の特徴をご紹介します。自分に当てはまる部分がないか、ぜひ参考にしてください。
声が小さいなど自信がなさそうな態度をしている人
特徴1つ目は、自信がなさそうな態度をしている人です。
自信がなさそうな態度の例
- 声が小さい
- 「あ…」など、回答する前に詰まる
- 「すみません」を繰り返す
- 伏し目がち
- 猫背 など
自信がなさそうな態度をしているだけで「ストレス耐性がない」と判断されてしまう可能性があり、「圧迫をかけて試してみよう」と考える面接官もいるようなので、注意が必要です。
面接に望む姿勢はある程度訓練で鍛えられるため、「気持ちの良いコミュニケーションができる人」という印象を与えられるように心がけましょう。
話の内容が抽象的でわかりづらい人
特徴2つ目は、話の内容が抽象的でわかりづらい人です。
これも面接でありがちな行動なのですが、面接対策マニュアルに載っているような回答や聞こえの良い言葉を並べた回答は、抽象的でわかりづらい傾向にあります。
抽象的な回答は応募者の本心が見えづらいため、「あらかじめ準備してきた回答を言っているだけだ」と判断され、深堀りされる可能性が高くなります。
抽象的ではなく具体的な回答をするために重要なのは、自分自身の言葉で伝えることです。
常識がなく態度が悪い人
特徴3つ目は、常識がなく態度が悪い人です。
当然ですが、応募者の態度が悪い場合は面接官の態度も悪くなります。
悪い態度の例
- 挨拶がない
- 敬語が使えない
- すべての回答が雑
企業側はビジネスで通用する人を求めています。自分がビジネスで通用する人だと証明できるよう、面接には最低限のビジネスマナーを身につけて望みましょう。
それだけは我慢!圧迫面接でのNG対応とは?
いざ圧迫面接に遭遇すると、自分の感情を抑えられず辛い想いをすることも多いでしょう。しかし、面接中はできるだけ我慢した方がいい場合もあります。
ここでは、圧迫面接でのNG行動をご紹介します。
なお、ここでお伝えするのは一般的な意見です。企業側の態度があまりにもひどい場合は、必ずしも以下のNG行動が当てはまらない場合もあることをご了承ください。
感情的な態度をとる
NG行動1つ目は、感情的な態度をとることです。
感情的な態度の例
- 声を荒げる
- 泣いてしまう
- 黙って退席する など
声を荒げたり泣いてしまったりすると、感情のコントロールができない人という判断をされてしまう可能性があります。例え圧迫面接だとしても、面接にはビジネスで通用する態度で望まなくてはなりません。
仕事をしていると実際に顧客からの理不尽な態度に耐えなければならないケースもあり、圧迫面接を通して忍耐力を試されている可能性もあります。
「面接官はわざと圧迫をかけるような態度をしている」と思えば、冷静に対応できるでしょう。
無言になってしまう
NG行動2つ目は、無言になってしまうことです。
想定外の質問をされたり、否定的な言動を繰り返されたりすると、頭がパニックになり無言になってしまいがち。しかし、ビジネスの場面で無言が続くことはほぼありません。
そのため、無言の時間が続くと、さらに詰問を続ける面接官もいます。
言葉に詰まった場合は「考えを整理したいため、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と先に伝えてから、考えをまとめましょう。
圧迫面接に関するQ&A
最後に、圧迫面接に関するQ&Aをご紹介します。みなさんが疑問に思う点にお答えしているので、ぜひ参考にしてください。
Q:あまりにもひどい圧迫面接が行われた場合は退席しても大丈夫?
A:一般的に考えて、常識の範囲を逸脱してる対応をされた場合は「面接の途中で大変申し訳ございませんが、選考を辞退させていただきたく存じます。今日はこれで失礼させていただきます。」と退席して問題ありません。
面接官の言動の度が過ぎる場合、会社自体にそのような風土が染み付いている可能性があります。仮に選考を通過し入社したとしても、会社の圧迫体質に耐えられれないかもしれません。
応募した会社とは縁がなかったと割り切り、失礼のない態度で退席しましょう。
【転職・新卒・アルバイト】面接辞退メールの書き方と例文!
内定辞退の電話・メール例文!いつまでにすればいい?承諾後の辞退も可能?
Q:圧迫面接が行われると「合格フラグ」という噂は本当?
A:圧迫面接が行われる理由はさまざまなため、必ずしも合格フラグという訳ではありません。
面接官が応募者を深く知りたいという理由から「なぜ?」を繰り返す場合は、有力な候補者として検討してもらえている可能性はあります。
ただし、深い意図もなく圧迫面接を行う企業もあるため、安易に合格フラグがたっていると思うのは避けましょう。
Q:圧迫面接を防ぐために面接内容を録音しても問題ない?
A:録音する場合は、事前に許可を得てからにしましょう。
確かに、ボイスレコーダーなどで面接の様子を録音することで圧迫面接を抑制する効果はあります。
法的には無断で録音しても違法にはなりません。しかし、トラブルを避けるためにも「面接の内容を振り返り改善点を見つけたいため、録音してもよろしいでしょうか?」と許可を得てからにしましょう。
まとめ・面接成功のカギは事前準備にある
圧迫面接とは、応募者の回答に「なぜ?」と繰り返したり否定的な発言を繰り返したり、高圧的な態度で応募者を萎縮させたりする面接のこと
コンプライアンスが重視される昨今、圧迫面接を行う企業は減少していますが、今でも圧迫面接を行う企業は存在します。
しかし、企業側が応募者のことを深く知りたいために質問を繰り返した結果、企業側が意図していなくても応募者が圧迫面接をされたと感じてしまうケースも多々あります。
面接に望む際には事前対策が必須です。さまざまなことを想定して対策しておけば、万一圧迫面接が行われても、必要以上に萎縮せずに済むでしょう。
この機会にぜひ、平常心で面接に望める対処法を把握し、面接突破を目指してください。
最終面接の逆質問60選!転職者・新卒者が社長面接で使える例文を紹介
転職の面接でよくある質問集!77の質問と回答例文・答え方のポイントも
この記事の監修者
松澤裕介 【キャリアアドバイザー】
キャリアアドバイザーとして、転職相談3,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間1,000名以上の履歴書、職務経歴書を作成。主に医療・介護業界の人材紹介を担当。「シニア人材の転職市場・転職の注意点」などのテーマで記事やコラムを監修。