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独身ミドル・シニア(50代〜70代)の恋愛観 − 老後を共にしたい相棒、女性は「友人」、男性は「1人」と「恋人」が拮抗【2022年9月調査】

小崎佳澄 【成婚コンシェルジュ】

独身の50代から70代の恋愛観や恋愛に対する意欲は、コロナ禍を経てどのように変化しているのでしょうか?アンケート結果を基に、独身ミドル・シニアの恋愛事情に迫ります。

目次

独身ミドル・シニア世代(50代〜70代)の恋愛意欲、コロナ禍で低下傾向

タメニー株式会社が運営する結婚相談所「パートナーエージェント」は、50〜79歳の未婚男女2,100人に対して、「ミドル・シニア世代のライフスタイル」に関するアンケート調査を実施しました。

参考資料
恋愛や結婚だけじゃない、パートナーや友人、仲間が「必要」独身ミドル・シニアの41.1%|タメニー株式会社のプレスリリース

まずは、現在恋愛をしているかどうかを聞いたところ、下記のような結果になりました。

<両想い中>
● 交際している相手がいる:10.2%

<片想い中>
● 好意を寄せている相手がいる:3.7%
● なんとなく気になっている相手がいる:5.1%

<恋愛していない>
● 現在はしていない:51.9%
● 恋愛に興味がない:25.0%
● 分からない:4.1%
独身ミドル・シニアへのアンケート「現在、恋愛をしていますか?」の回答グラフ
 

独身ミドルとシニアのうち、10人に1人が両想い、1人が片想い、残り8人は恋愛をしていない、ということになります。

コロナ禍以前の2018年と比較すると、(両想いと片想いを合わせて)「恋愛している」と答えた人は5.1%ほど減りました。
コロナ禍に入ってから、外出や人々との交流が気軽にできなくなったことが、原因の一つとして考えられそうです。

また、今年と昨年の「恋愛している」という回答を比べると、さらに1.2%減っています。コロナ禍が長引いていることも、恋愛意欲の低下に影響しているようです。

「1人の気楽さ」と「人とのつながり」のどちらを重視するかの比率、コロナ禍を経て変化

続いて、「1人の気楽さ」と「人とのつながり」、どちらを重視しますか?という質問をしたところ、下記のような回答結果になりました。
 独身ミドル・シニアへのアンケート「1人の気楽さと、人とのつながり、どちらを重視しますか?」の回答グラフ

もともと独身のミドル・シニア層は「1人の気楽さ」を謳歌する傾向が強いものですが、コロナ禍以前の2019年と今年の2022年では若干の差が見られました。

2019年のアンケートでは「1人の気楽さ」を重視すると答えた人の割合は38.7%でしたが、2022年では31.9%に減り、反対に「人とのつながり」を重視すると答えたのは2019年では11.7%だったのが2022年では13.7%に増えました。

コロナ禍中で1人の時間が劇的に増えたことにより、改めて「人とのつながり」の重要性を見直す人が増えたのではないかと考えられます。

恋人や結婚相手以外の「仲間」の存在を重視しているのは41.1%

続いて、「恋人や結婚相手ではないパートナーや友人、仲間は必要ですか?」と聞いてみました。
「必要」(21.3%)と「やや必要」(19.8%)を合わせた41.1%の人が、恋人以外の友人や仲間が必要であると回答しています。
 独身ミドル・シニアへのアンケート「恋人や結婚相手ではないパートナーや友人、仲間は必要ですか?」の回答グラフ

老後をともにしたい相手、女性の場合は「友人」、男性の場合は「1人がいい」がトップ

続いて「老後、一緒に生活したり、寄り添って生きていきたいと思えるのはどんな相手ですか?」と聞いてみました。
 独身ミドル・シニアへのアンケート「老後、一緒に生活したり、寄り添って生きていきたい相手は?」の回答グラフ

女性の回答でもっとも多かったのは、「信頼できる友人」で35.8%、続いて「兄弟姉妹など家族」が24.5%、「1人がいい」が23.7%でした。
一方の男性は、「1人がいい」が31.2%でもっとも多く、「恋人や結婚相手」が29.6%と続きます。

女性の場合は友人や家族を重視する傾向にあり、男性の場合は1人か、恋愛対象となる恋人や結婚相手を求めるか、どちらかに振り切る人が多いようです。

老後を健康に楽しく過ごすには、恋愛に限らず「社会活動」が必要不可欠

ここまで見てきたアンケート結果を総括します。

コロナ禍中の現在では、独身ミドル・シニア層の恋愛や結婚への意欲は若干低下し、1人の時間を重視する人は依然として多いものの、友人や仲間の存在を欲し、人とのつながりを求めている人が増えていると思われます。

また、当サイトの「100歳まで生きる人の特徴に学ぶ、健康長寿の秘訣」という別の記事でもお伝えしたように、老後生活を楽しく健康的に過ごすためには、家族や仲間などと交流し、趣味に打ち込んだり就労をしたり、などの「社会活動」が欠かせないことがわかっています。

気軽に大勢の仲間と交流する場面は減ってしまいましたが、健康長寿のためにも、積極的な社会への参加が望まれます。
恋愛に限らず、人と交流して親睦を深めるなど、社会に関わることが重要なのです。

コロナ禍を経て、社会交流の場面でもデジタル化が進みつつあります。まずはデジタル機器に触れて、社会活動の機会を広げてみるのはいかがでしょうか?

調査方法について
調査方法:インターネット調査
調査対象:50~79歳未婚男女2,100名
調査機関:タメニー株式会社が運営する結婚相談所「パートナーエージェント」調査
集計期間:2022年9月2日~7日
有効回答数(サンプル数):2,100名
※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しているため、各項目の合計が100%とならない場合があります。

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この記事の監修者

小崎佳澄 【成婚コンシェルジュ】

2014年、株式会社パートナーエージェント入社。会員様に対し、ご自身がどうしたいのかを軸に、活動のサポートを行う。ラポール形成(共感に基づいた信頼関係を結ぶこと)を大切にし、本音で話していただきやすい環境を作っている。 現在、東海エリアと北日本エリアにおいてエリアマネジャーを務める。

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