あ行の用語
SBAR
医療現場、特に緊急時において、患者に関する重要な情報を多職種(主に医師)へ報告する際に用いられる、構造化されたコミュニケーションツールです。報告内容を標準化することで、情報の伝達漏れや誤解を防ぎ、迅速かつ的確な意思決定を支援し、医療安全を向上させることを目的としています。以下の4つの要素の頭文字から構成されます。「S (Situation; 状況)」「B (Background; 背景)」「A (Assessment; 評価)」「R (Recommendation; 提案・要請)」。
NC旋盤
NC(数値制御)装置を搭載した工作機械です。プログラムに基づいて刃物や加工物の動きを自動制御し、金属材料などを精密に加工します。手動の汎用旋盤と異なり、一度プログラムを設定すれば同じ製品を高い精度で繰り返し大量生産できるため、品質の安定化と生産性向上に貢献します。自動車部品や精密機器の製造に不可欠な設備です。
M&A
「Mergers(合併)and Acquisitions(買収)」の略称で、企業の合併や買収の総称です。企業の成長戦略、事業再編、事業承継など様々な目的で行われます。代表的な手法として、会社の経営権そのものを売買する「株式譲渡」、事業の一部または全部を売買する「事業譲渡」、複数の会社を一つの法人格に統合する「合併」、事業を別会社に承継させる「会社分割」などがあり、それぞれ会社法上の手続きや税務上の取り扱いが異なります。
M&A会計
企業の合併・買収(M&A)に関連する会計処理のことです。株式譲渡、事業譲渡、合併、会社分割など、M&Aの手法によって会計処理は異なります。個別会計、連結会計、税務会計の各領域で処理が必要となり、特に取得原価の配分、のれんの認識・測定・償却(または非償却・減損)などが重要な論点となります。IFRSと日本基準でのれんの扱いが異なる点も注意が必要です。
MRP
「資材所要量計画」とも呼ばれる生産管理手法です。生産計画と部品構成表(BOM)、在庫情報に基づき、製品の製造に必要な部品や原材料が「いつ、どれだけ必要か」を正確に計算します。これにより、資材の欠品や過剰在庫を防ぎ、適切なタイミングでの調達を可能にします。企業の資源を統合管理するERPシステムの基礎となる考え方です。
エンジンオイル交換
自動車のエンジン内部で使用されるエンジンオイルを、定期的に新しいものに交換する基本的なメンテナンス作業です。エンジンオイルは、エンジン内部の金属部品同士の摩擦を低減する「潤滑」、エンジンの熱を吸収・放出する「冷却」、部品の隙間を密閉する「密封」、燃焼によって発生する汚れを除去する「清浄」、金属部品の錆を防ぐ「防錆」といった多様な役割を担っています。走行距離や使用期間に応じて劣化し性能が低下するため、メーカー推奨の交換時期や車両の使用状況に応じて適切に交換することが、エンジンの性能維持や長寿命化に不可欠です。
園長
保育園の最高責任者であり、施設の組織運営全体を統括するリーダーです。主な職務は、予算策定や職員採用といった施設の運営管理、保育理念の策定や職員育成などの保育の運営管理、保護者や地域・行政との連携など多岐にわたります。豊富な保育経験に加え、高度なマネジメントスキルとリーダーシップが求められる、保育現場におけるキャリアの頂点です。
ADAS(先進運転支援システム)
Advanced Driver-Assistance Systemsの略。衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)、車線逸脱警報・維持支援システム、アダプティブクルーズコントロール(追従走行機能)、ブラインドスポットモニター、パーキングアシスト(駐車支援)など、車両に搭載されたカメラやレーダー、超音波センサー、LiDARといった電子デバイスを用いて周囲の状況を検知・分析し、ドライバーの運転操作を支援したり、危険を警告したり、場合によっては車両制御を一部自動で行ったりすることで、事故の未然防止や運転負荷の軽減を図るシステムの総称です。これらのシステムに関連する部品の交換や車体の修理を行った際には、センサーの再調整・校正作業(エーミング)が必要となるなど、整備にも専門的な知識と技術、そして専用の設備が求められます。
ADL
「日常生活動作(Activities of Daily Living)」の略称。食事、更衣、移動、排泄、整容、入浴といった、人が生命を維持する上で不可欠な、日々繰り返される基本的な身体活動群を指します。利用者の自立度を客観的に評価するための重要な指標として、要介護認定の調査やケアプラン作成の場面で活用されます。
エーミング
ADAS(先進運転支援システム)に搭載されたカメラ、ミリ波レーダー、超音波センサー、LiDARなどの検知装置が、車両の正しい取り付け位置や向きに対して正確に外界を認識できるように調整・校正する精密な作業です。フロントガラス交換、バンパー脱着や交換、サスペンション部品の交換、フレーム修正、アライメント調整など、センサーの取り付け角度や位置、車両の姿勢に影響を与える作業を行った後に必ず実施する必要があります。専用のターゲット(校正用の的)や測定器、スキャンツール、水平な作業スペースなど、特定の工場設備と専門知識が求められ、特定整備認証を受けた工場でのみ実施可能です。
お薬手帳
患者が現在使用している医薬品(処方薬、OTC医薬品、サプリメントなど)の名前、用法・用量、服用期間、アレルギー歴、副作用歴などを記録・管理するための手帳です。複数の医療機関を受診する場合や、旅行先・災害時などに自身の服薬情報を正確に伝えるために非常に重要です。薬剤師は、調剤時にお薬手帳への記載や内容の確認を行い、患者の薬物療法を一元的かつ継続的に支援します。
オペ室(手術室)
外科的な手術が行われる専門区画であり、そこで勤務する看護師は「オペ室看護師」または「オペナース」と呼ばれます。主な役割は、執刀医に器械を手渡す「器械出し看護師」と、手術全体の進行を管理する「外回り看護師」に分かれ、高度な専門知識と技術、極度の緊張下で冷静に判断する精神力、そして緻密なチームワークが不可欠です。
オンコール
医師が医療機関内に常駐せず、自宅などで待機し、医療機関からの緊急の呼び出し(コール)があった際に速やかに出勤して対応する勤務形態のことです。当直とは異なり、必ずしも病院内に拘束されるわけではありませんが、いつ呼び出されるか分からないという精神的な負担や、迅速な対応が求められるため、一定の緊張感を伴います。
オンライン資格確認
患者の健康保険証やマイナンバーカードを利用して、医療機関や薬局の窓口で保険資格情報(加入している健康保険の種類、有効期限など)をオンラインでリアルタイムに確認するシステムです。薬剤師は、このシステムを通じて患者の薬剤情報や特定健診情報なども参照可能となり、より質の高い服薬指導や重複投薬の防止に繋げることが期待されています。
オーダリングシステム
医師が処方、検査、注射などの指示をコンピュータに入力し、薬剤部や検査部、放射線部といった各部門にオンラインで伝達するシステムです。電子カルテと連携することで、指示の迅速化と正確性の向上、転記ミスの防止に繋がり、医療事務の会計業務も効率化されます。
OTC医薬品
医師の処方箋なしに薬局やドラッグストアなどで購入できる医薬品のことです。「Over The Counter」の略称。一般用医薬品とも呼ばれ、リスクに応じて第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品に分類されます。薬剤師は、これらの医薬品の販売時に、購入者の症状や状態に応じた適切な情報提供や相談対応を行う重要な役割を担い、セルフメディケーションを支援します。
OBD(On-Board Diagnostics)
自動車に搭載されている自己診断機能の総称です。主にエンジン制御システムや排気ガス浄化装置など、車両の主要な電子制御システムの状態を常時監視し、異常を検知した場合にはメーター内の警告灯(チェックエンジンランプ、MILなど)を点灯させるとともに、その故障の内容や発生箇所を示す診断トラブルコード(DTC:Diagnostic Trouble Code)をECU(電子制御ユニット)内に記憶します。整備士は、運転席付近に設置されたOBDコネクターにスキャンツールを接続してこれらの情報を読み出し、効率的な故障探求の手がかりとします。
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