看護師関連の用語
専門看護師
特定の専門看護分野において、卓越した看護実践能力を有することを日本看護協会が認定する資格で、看護系大学院の修士課程修了が要件となります。「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」の6つの役割を果たし、医療機関全体の看護水準を高める役割が期待される、看護職のキャリアパスの最高峰の一つです。
退院支援
患者が入院生活から自宅や他の施設へ円滑に移行し、退院後もその人らしい療養生活を継続できるよう、入院早期から多職種で連携して行う包括的な支援プロセスです。看護師は、院内外の様々な関係者をつなぐコーディネーターとして、在宅で必要な医療処置の指導や訪問看護との連携調整など、中心的な役割を担います。
チーム医療
医師、看護師、薬剤師など様々な専門性を持つ医療スタッフが、それぞれの専門性を対等な立場で発揮し、連携・協働しながら一人の患者に最適な医療を提供することです。看護師は、患者に最も近い存在として、他職種へ情報を提供するハブ機能や、各専門職の意見を調整するコーディネーターとしての役割を担います。
電子カルテ
従来、紙で管理されていた診療録(カルテ)を電子的なシステムで一元管理する仕組みです。医師や他職種が入力した情報をリアルタイムで共有できるため、チーム医療における情報伝達の迅速性と正確性が向上します。医療安全を支援する機能も搭載されており、看護業務の質と安全性を高める上で不可欠なツールです。
トリアージ
災害時や救急外来など、多数の傷病者が同時に発生した場合に、傷病の緊急度や重症度に応じて治療の優先順位を決定することです。限られた医療資源を最大限有効に活用し、救命可能な傷病者を一人でも多く救うことを目的とします。迅速かつ的確なアセスメント能力と判断力が求められる高度な看護実践です。
ナースコール
入院患者がベッドサイドやトイレなどから看護師を呼び出すための装置です。患者の安全確保と異常の早期発見に不可欠な設備であり、近年ではスマートフォンと連携して看護師がどこにいても直接応答できるシステムや、離床センサーと連動して自動で発信するなど、機能が高度化しています。
二交代制
24時間の看護業務を「日勤」と「夜勤」の2つのシフトで分担する勤務形態です。一般的に夜勤が16時間程度と長いため、勤務日数が少なく休日が多くなるメリットがありますが、長時間の勤務は身体的・精神的な負担が大きく、夜勤中の仮眠時間の確保が重要になります。
日勤常勤
夜勤を含まない日中の時間帯のみで、正社員(常勤)として勤務する働き方です。勤務時間が一般企業に近く、安定した生活リズムを保ちやすいため、家庭や育児との両立がしやすいメリットがあります。クリニックや訪問看護ステーション、病院の外来や手術室などで多く見られる勤務形態です。
認定看護師
特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践ができることを日本看護協会が認定する資格です。その役割は、卓越した看護を自ら実践すること、他の看護職者を指導すること、コンサルテーションに対応することの3つが柱となります。
バイタルサイン
「生命の兆候」を意味し、人の健康状態の基本的な指標となる客観的な情報です。一般的に「体温」「脈拍」「呼吸」「血圧」の4項目に、「SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)」を加えた5項目を指します。これらの測定値の変化や関連性を読み解き、患者の状態を総合的に判断することが看護師の重要な役割です。
ブランク可
看護師の求人情報で、結婚、出産、育児などで一時的に臨床現場を離れていた期間(ブランク)がある看護師の応募を歓迎することを示します。このような職場では、復職者向けの研修プログラムやプリセプター制度など、スムーズに現場復帰できるよう支援する体制が整っていることが期待できます。
プリセプター制度
新人看護師(プリセプティ)一人ひとりに対して、特定の先輩看護師(プリセプター)がマンツーマンで一定期間、教育・指導を行うOJTの一環です。技術や知識の指導だけでなく、職場への適応や悩みに対する精神的なサポートも行い、新人看護師が安心して成長できる環境を整えることを目的としています。
訪問看護
看護師などが疾患や障害を持つ人の自宅を訪問し、主治医の指示に基づいて療養上の世話や診療の補助を行うサービスです。病状の観察、医療処置(点滴、褥瘡処置など)、リハビリテーション、終末期ケア、家族への介護指導など、その内容は多岐にわたります。高いアセスメント能力と自律的な判断力が求められます。
申し送り
勤務交代の際に、後続の勤務者へ患者の状態や経過、注意点などの必要な情報を正確に引き継ぐ業務です。患者の安全を守り、ケアの継続性を担保するために不可欠なプロセスであり、近年はSBARのような構造化された報告形式や、電子カルテ上の記録共有が推奨されています。
夜勤専従
日勤には入らず、夜間の勤務(夜勤)のみを専門に行う働き方です。夜勤手当が加算されるため、少ない勤務日数で高い収入を得やすいメリットがありますが、夜間はスタッフの人数が少なく、急変時にはより高度な判断力と自律的な対応が求められます。生活リズムが昼夜逆転するため、体調管理が重要です。
ラウンド
看護師が担当する患者の病室を定期的に巡回し、状態の確認や安全確認を行う業務で、「巡視」とも呼ばれます。患者の状態変化の早期発見、点滴や医療機器の作動確認、療養環境の安全確認、患者とのコミュニケーションによる精神的安定の促進などを目的とします。
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