設計事務所・建築士関連の用語
設備設計一級建築士
一定規模以上(階数3以上かつ床面積5000㎡超など)の建築物の設備設計(空調・換気、給排水衛生、電気など)について、一級建築士が自ら設計を行うか、他の一級建築士に設備関係規定への適合性の確認(法適合確認)を求めなければならない場合に、その確認を行うことができる国家資格者です。
ZEH
年間の一次エネルギー消費量がネット(正味)でゼロまたは概ねゼロになることを目指した住宅のことです。外皮の高断熱化、高効率な省エネ設備の導入、再生可能エネルギーの導入(主に太陽光発電)などが主な要素となります。設計事務所はZEH基準を満たす住宅の設計に携わります。
ZEB
年間の一次エネルギー消費量がネット(正味)でゼロまたは概ねゼロになることを目指した建築物のことです。高い断熱性能、日射遮蔽、自然エネルギー利用、高効率な設備システムの導入に加え、太陽光発電などの創エネルギー技術を組み合わせて実現されます。設計事務所はZEBの実現に向けた設計・コンサルティングを行います。
定期報告制度
特定の用途・規模の建築物や昇降機などについて、その所有者または管理者が、定期的に専門の技術者(一級建築士、二級建築士、建築設備検査員など)に調査・検査を依頼し、その結果を特定行政庁に報告することを義務付けた制度です。建築物の安全性を維持し、事故を未然に防ぐことを目的としています。
内装制限
建築基準法に基づき、劇場、病院、ホテル、百貨店など特殊建築物や大規模建築物の壁・天井の室内に面する部分の仕上げについて、火災時の燃え広がりや有毒ガス発生を抑制するために、難燃材料、準不燃材料、不燃材料などの使用を義務付ける規制です。意匠設計において重要な法的要件の一つです。
バリアフリー設計
高齢者、障害者、けが人など、身体的なハンディキャップを持つ人々が、建築物や公共交通機関などを安全かつ快適に利用できるよう、物理的な障壁(バリア)を取り除くことを目的とした設計です。段差の解消、手すりの設置、通路幅の確保、多機能トイレの設置などが含まれます。
パース
建築物や空間の完成イメージを、人間の視点から見たように立体的に描いた図のことです。「透視図」とも呼ばれます。発注者へのプレゼンテーション、デザインの検討、関係者とのイメージ共有などに用いられ、手描きやCAD、3Dモデリングソフトなどを用いてCG(コンピュータグラフィックス)で作成されます。
ファサードデザイン
建築物の正面(ファサード)の外観デザインのことです。建物の「顔」として、その印象やアイデンティティを決定づける重要な要素であり、形態、素材、色彩、窓の配置、開口部のデザインなどが総合的に計画されます。都市景観への配慮も求められます。
BELS
新築・既存の建築物の省エネルギー性能を第三者機関が評価し認証する制度です。性能に応じて星の数(最大5つ星)で分かりやすく表示され、発注者やテナント、住宅購入者が建築物の省エネ性能を判断する際の目安となります。設計事務所は認証取得支援も行います。
ポートフォリオ
建築士やデザイナーが、自身のこれまでの作品やプロジェクト実績、スキル、設計コンセプトなどをまとめた作品集のことです。転職活動やコンペ参加の際には、自身の能力や個性をアピールするための重要な資料となります。
マスタープラン
大規模な開発プロジェクトや都市計画、キャンパス計画などにおいて、将来の発展を見据えた長期的かつ総合的な基本計画・構想のことです。土地利用、交通計画、施設配置、景観形成などの大枠を示し、個々の施設計画の指針となります。
模型
設計した建築物や都市空間などの形状やデザインを、縮尺を小さくして立体的に表現したものです。スタディ模型(検討用)、プレゼンテーション用模型、完成模型などがあり、デザインの検討や発注者への説明、展示などに用いられます。3次元的な空間構成やデザインを具体的に把握するために有効です。
ユニバーサルデザイン
年齢、性別、能力、言語などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、建築物、製品、環境などをデザインするという考え方です。バリアフリー設計を包含し、さらに多様な人々にとっての使いやすさを追求します。
容積率
建築物の延べ面積(各階の床面積の合計)の敷地面積に対する割合のことです。都市計画法に基づき、用途地域ごとに上限が定められており、建築物の全体のボリュームを制限する指標の一つです。
用途地域
都市計画法に基づき、都市の健全な発展と機能的な土地利用を図るために、地域を用途に応じて区分したものです。第一種低層住居専用地域、商業地域、工業地域など13種類に分類され、それぞれの地域ごとに建築できる建物の種類、規模(建ぺい率、容積率など)、高さなどが制限されます。
ランドスケープデザイン
公園、広場、庭園、街路、ウォーターフロントなどの屋外空間や、建築物の外構(エクステリア)を、美しさ、機能性、生態系への配慮、地域文化との調和などを考慮して計画・設計することです。植栽計画、地形デザイン、水景デザイン、照明計画、サイン計画などが含まれます。
リノベーション
既存の建築物に大規模な改修工事を行い、新築時よりもデザイン性や機能性を向上させ、新たな付加価値を与えることです。単なる修繕や原状回復(リフォーム)とは異なり、間取りの大幅な変更、用途変更、現代のライフスタイルに合わせたデザインへの刷新など、建物の価値を再生・向上させることを目的とします。
ワークショップ
特定のテーマについて、参加者が主体的に意見交換や共同作業を行い、新たなアイデアを創出したり、問題解決を図ったり、合意形成を目指したりする参加型の会合のことです。建築設計や都市計画の分野では、地域住民や関係者、専門家などが集まり、プロジェクトのコンセプト作りやデザイン検討などを行う際に活用されます。
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