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50代が活躍できるおすすめのパートとは?厳選した6つの職種をご紹介!

片桐吉晶 【キャリアアドバイザー】

50代が就職・再就職の際に最も働きやすいのがパートです。今回はシニア専門のコーディネーターが選んだおすすめの職種を6つご紹介します。

目次

子育てや家庭の事情がひと段落したタイミングで、「もう一度仕事をしたい」という方が増えています。
50代を迎え、「老後への不安」というものがぐっと身近に感じられるようになってきたことも要因のひとつでしょう。
しかし、久しぶりの仕事への復帰や年齢などの不安要素から、なかなか仕事を始めるまでに至らない方も多いようです。
そこで今回は、50代が活躍できるパートや、おすすめの理由をご紹介します。

50代女性に関連する記事→50代女性の仕事探しのコツ「シニア歓迎」と「長く続けられるか」を重視しよう

50代にとってパートが良い理由

パートで働く最大のメリットは、家庭との両立ができることです。また、今までのライフスタイルを大きく変えることなく、短時間からでも仕事を始められます。

実は今、多くの企業が50代以上を求めている場合もあります。若年層による働き方への価値観の違い、子育て世代の急なシフト変更などに対応するよりも、自分の時間をある程度自由に使える50代の方が企業側としては信頼できるのです。

あらかじめ、勤務時間や日数などの相談を面接時にしっかり伝えることで、希望に沿った仕事を見つけることができるでしょう。

なお、2022年10月に年金制度の改正により、パートタイムでも社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入できる可能性が高まります。
詳しくは下記の記事をご確認ください。
パート・アルバイトでも社会保険に加入できる?2022年10月の社会保険改正ポイントを社労士が解説

パートとしておすすめな6つの職種


ここではパートで働くときにおすすめしたい職種を6つご紹介します。

1.介護

主に、高齢者や障害を持つ方を対象にした仕事です。食事やトイレ、入浴などの基本的な生活を援助するものから、買い物や自宅の清掃など身の回りのお世話をしたり相談相手になるなど対象者の心のケアまで幅広く対応します。

就業場所は介護施設や老人ホーム、対象者の自宅などさまざまで、働く形態により勤務時間が異なる場合もあります。

介護職には無資格の方もいますが、資格を取得することによりさらに収入アップにつながる仕事です。やりがいと同時に、自身の生活の安定が見込まれます。

また、介護職は未経験でのスタートが多く、働く年齢も幅広いので、今まで年齢がネックで仕事先が見つからないといった経験がある方でも一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

2.医療事務

医療事務の主な仕事は3つで、その中で主な仕事となるのが、受付や会計業務です。来院された患者の受付から、診察後に患者へ請求する費用の計算を行います。

そのほかにレセプトと呼ばれる診療報酬明細書を作成するレセプト業務と、患者の診察をスムーズに行うためのクラーク業務があります。

医療事務は、患者と医療従事者をつなぐ橋渡しのような存在です。医療事務の仕事は専門的な知識を覚えるなど大変なこともありますが、一度覚えてしまえば長く続けられる仕事と言えるでしょう。医療機関は全国にあり、例えば医療機関が変わった場合でも、習得した知識を生かして続けることができます。


また、患者にはシニアが多いため、その世代の方達に合わせたコミュニケーション能力が求められます。その点でも、50代が活躍できるパートとしておすすめです。

医療事務に応募することが決まったら、医療事務職の履歴書の書き方に関する記事をチェックしてみてください。
医療事務の自己PRはこれで間違いなし!書類通過率が上がる履歴書の例文を紹介

希望年収どおりに医療事務の転職を叶えた61歳の方のインタビューも参考にしてください。
60歳以上でも希望年収どおりの転職に成功した医療事務の方にインタビューしました

3.会計(税理士補助)

専門に経理を担当する部署がないような中小企業を顧客として、その企業の経理を代行する仕事です。

一般的な企業の経理担当と同じような業務を行い、給与計算や年末調整など総務にあたる業務を請け負うこともあります。

税理士資格を持つ者の監督下であれば、有資格者の補助業務を行うことも可能です。
今までの事務経験が生かせることはもちろんですが、繁忙期や一定の期間だけ求人を行う場合は、経験が多少少なくとも採用されやすい状況です。

そういった雇用形態でも実務経験として、今後の実績につながっていきます。税理士資格を目指さない場合は、顧客の元へ出向かない内勤の希望が通る事務所・法人もあるため、事務所内でじっくり腰を据えて働きたい50代には内勤の税理士補助の仕事もおすすめです。

4.コールセンター 

コールセンターの仕事は大きく分けて2種類あり、カスタマーサポートなどのインバウンド(受信業務)と、テレフォンアポイントのようなアウトバウンド(発信業務)です。


インバウンドの主な業務であるカスタマーサポートは、いわゆるお客様相談窓口です。自社製品の購入からアフターケアまでの相談やさまざまな意見を取り扱います。

一方のアウトバウンドでは、自社製品やサービスの紹介を行います。電話で営業をする役割です。

コールセンターでの仕事は定時に終わるため、残業がほとんど発生しません。家庭の都合に支障をきたすことがないため、予定を立てやすいのも魅力です。

また、仕事を始める前に研修が行われ、仕事を開始した後も細かいマニュアルや先輩のサポートが付いている場合がほとんどで、久しぶりの仕事でも安心して業務に取り組めます。


5.レジ

スーパーマーケットやホームセンターに来店されたお客様の会計を行うレジ担当です。店舗によりますが、来客の少ない時間帯には、レジ以外の業務を手伝うこともあります。

主な流れは、お客様のカゴから商品を取り出し、バーコードをレジに読み込ませ、現金やクレジットカードなどで決済を行います。この時、商品の不具合を見つけたり、値札と実際の価格が異なる場合などの対応をすることもレジの仕事です。

レジ業務をおすすめする理由のひとつに、ある程度シフトに融通が利く点が挙げられます。週2日からという求人募集もよく見かける上、勤務時間も2~3時間からと、何かと忙しい50代でもスキマ時間に働くことが可能です。

また、パートでの採用が多いので、50代でも仕事を見つけやすいのも特徴です。同じような年齢層の方が活躍されていらっしゃいますので、久しぶりの仕事復帰でも心強いのではないでしょうか。


6.軽作業スタッフ 

軽作業にはいろいろな職種があるのが特徴です。主に、仕分けや梱包、ピッキングなどの倉庫や工場で働く軽作業が多いようです。


ピッキング作業を例にあげると、出荷に必要な商品を集めて検品し、その後に梱包作業をするか、または担当部署へ引き継ぎます。一日を通して指示通りに動くことが多く、おおむね作業内容も決まっています。


軽作業の最大の魅力は、簡単な作業が多いところです。今までの経験やスキルを必要とせず、「まずはできることから」スタートしていきます。若い世代から中高年・シニア世代まで各年代に対応する求人があり、作業内容も豊富です。


接客業のように外部と接触することもないので、人と話すことが苦手な方や、黙々と仕事をするのが好きなタイプに向いています。


フルタイムでの求人も多いことから、時間に余裕がある方やまとまった金額を稼ぎたい50代におすすめできる仕事です。


まとめ

今回は50代が活躍できるパートを紹介しました。


「なかなか仕事が決まらない」、「50代でも働けるの?」とまだまだ不安は残りますが、中高年世代歓迎といった求人情報は確実に増えています。


ご縁のあった仕事を長く続けるためには、応募前に自分が求めているものに優先順位をつけることが大切です。


給料・職種・勤務時間・休日などあらかじめ目的を定め、充実したセカンドライフへ向けて無理のない範囲で働きましょう。

この記事の監修者

片桐吉晶 【キャリアアドバイザー】

キャリアアドバイザーとして、転職相談5,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間800名の履歴書、職務経歴書を作成。建設業界や自動車業界、医療・介護業界の人材市場を熟知。「シニア人材の適切な採用・育成方法」などのテーマで、企業セミナーに講師として登壇中。

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