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履歴書の顔写真で失敗しない!シニア転職で受かりやすい履歴書写真の撮り方のコツ

片桐吉晶 【キャリアアドバイザー】

履歴書の顔写真は第一印象を決め、採用の上で大切な役割を果たします。失敗しないための撮影のコツや、シニアならではの髪型や服装などのポイントを、シニア専門人材コーディネーターが解説。

目次

定年退職を見据えた50代や、第二の人生を歩き出す60代の転職活動。今までの経験を生かせる仕事に再就職するためにも、履歴書の作成には力を入れたいところです。

とくに履歴書に添付する顔写真は、書類選考の通過率を上げるための重要なポイントです。中高年を転職成功に導く顔写真とは、一体どのようなものでしょうか。受かりやすい履歴書写真について、シニア専門人材コーディネーターが解説していきます。


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履歴書の顔写真はなぜ重要か

即戦力が求められるシニアの転職には、過去の経験やスキルが重要視されます。経歴を詐称せず履歴書の内容に責任を持つためにも、顔写真の添付が求められます。基本的に容姿だけで判断されることはありません。

しかし、最低限の身だしなみが整っていないと選考に影響する可能性があるため、履歴書の写真は気をつけなければならないポイントです。

写真撮影の注意点

履歴書に貼る顔写真の撮影で注意する点を解説します。採用担当者に好印象を持ってもらうためにも、しっかりと確認しておきましょう。転職活動中の方は現在使用している顔写真に問題がないか、ひとつずつチェックしてみてください。

写真は3カ月以内のものを使用

履歴書の顔写真は、書類作成日から3カ月以内に撮影した写真を使用しましょう。顔写真と今の状態に違いがあれば、自分を証明する写真になりません。企業から写真について特に指示されない場合や、同じ写真データを使い回す場合、今と印象が変わらない3カ月以内の写真が必要です。

履歴書に貼るときは裏に名前を書く

顔写真の裏面に、フルネームの記載を忘れてはいけません。採用担当者は多くの履歴書を取り扱います。写真の貼り方によっては、履歴書から顔写真が剥がれてしまうかもしれません。もし顔写真が剥がれても誰の写真か分かるために、のり付け前にしっかりと名前を書きましょう。

背景色はブルーやグレーや白など

履歴書の顔写真には、自分の顔色がきれいに映る背景色を選びたいところですが、歴書の顔写真は、実際の顔がよく分かる写真でなくてはいけません。背景に余計な装飾をせず、顔の輪郭や雰囲気が伝わりやすいブルーやグレー、白色の背景に設定しましょう。

履歴書の顔写真の撮影ポイント

履歴書の顔写真を撮影する際のポイントを、男女別で紹介します。すぐに改善できるポイントもあれば、洋服のサイズや髪形など撮影前の準備が必要なポイントもあります。

ここではシニアならではのポイントも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

女性の写真のポイント

転職活動では、プライベートとは違ったメイクと髪形にセットしなくてはいけません。撮影や面接前にスムーズに準備ができるように、事前にヘアメイクの練習しておくと安心です。

女性の髪型

履歴書の顔写真では、顔が髪の毛で隠れずに見えなくてはいけません。前髪が目にかかっている場合は、ヘアピンで留めたり耳にかけたり、顔が見えるようにセットしましょう。髪を染めている方は、全体に色のムラがないか確認が必要です。

女性のメイク

履歴書の顔写真は清潔感のあるナチュラルメイクで、明るく健康的な姿で撮影しましょう。派手なアイシャドウや真っ赤なリップは避けてください。撮影前に化粧直しができるように、撮影場所には化粧品を持っていくと安心です。

女性の表情

撮影中は、自然にほほえんだ表情を心掛けましょう。笑顔と言っても歯は見せず、口角を少しあげ、あごをやや引きます。目線はカメラを真っすぐ見て、ほほえんでも目を細めないように注意が必要です。眼鏡をかけている方は、眼鏡がズレてないか、眼鏡のレンズが汚れていないかをしっかりと確認してください。

女性の服装

顔写真の撮影は面接に行く際と同じ服装で問題はありません。黒色やネイビーなど落ち着いた色合いのスーツに、白色のブラウスやカットソーの組み合わせがおすすめです。胸元が開き過ぎていたり、服がよれていたりする場合は、マイナスの印象となるので要注意です。

男性の写真のポイント

続いて、男性が履歴書の顔写真を撮影する際のポイントを紹介します。履歴書には、採用担当者が直接話してみたいと思うような顔写真にする必要があります。健康的で清潔感のある顔写真を撮影できるようにしましょう。

写真撮影時は明るい履歴書の顔写真を撮影するためにライトで顔を照らされます。汗や顔の脂によるテカリは撮影前にしっかりと取っておきましょう。普段から顔のテカリが気になる方は、撮影場所にあぶら取り紙や汗拭きシートを持参すると安心です。

男性の髪型

女性と同様、顔に髪がかからず表情がよく見える髪形にセットしてください。長すぎず、短すぎない髪形が理想的です。当日、髪に寝ぐせがついてボサボサな状態では撮影できません。自然なヘアスタイルになるように、ワックスで軽くまとめましょう。

男性の表情

歯を見せずに自然とほほえむ表情を心掛けましょう。あごを引きすぎて上目遣いにならないよう注意が必要です。表情や姿勢を意識するあまり、顔が前に出てしまう場合があります。肩の力を抜いてリラックスすると自然な表情を作りやすいです。

男性の服装

男性も、写真撮影では面接で着る予定のスーツで問題はありません。サイズの合った黒色や紺色のスーツに白色のワイシャツが無難で安心です。ボタンダウンのワイシャツは避け、しっかりとアイロンをかけたワイシャツを着用してください。

履歴書の顔写真はどうやって撮影する?

履歴書の重要なポイントとなる顔写真は、撮影方法によって仕上がりが異なります。時間がない場合や、高品質な写真を撮影したい場合に合った撮影方法があります。

手軽にできる方法や、質の高い写真を撮影する方法など、それぞれご紹介します。

スピード写真

街中や駅前で見かけるスピード写真は、撮影後にすぐ写真を手にできます。時間がない方や、急に顔写真が必要になった場合には、手軽で非常に便利です。

最近のスピード写真ではスマートフォンのアプリと連携をさせてダウンロードする方法や、美肌や肌色補正など、写真撮影の性能も上がってきているため、手軽かつ早くにきれいな写真が手に入るようになりました。

スマートフォンアプリ

履歴書の顔写真を撮影できるアプリをインストールする方法もあります。スマートフォンを使って自撮りをした上で、自宅やコンビニエンスストアのプリンターで印刷します。

予約もなく、自分のタイミングですぐに撮影できる手軽さがあります。しかし、自撮りやスマートフォンの操作に慣れていない方にとっては難しくて使いこなせないかもしれません。その際には家族や友人に撮影を手伝ってもらうなどしましょう。

写真館

実際に写真館で履歴書の顔写真を撮影する方法です。プロのカメラマンが撮影するので、高品質の顔写真を用意できます。表情などのアドバイスや肌など修正加工をしてもらえることもあり、安心して撮影に挑めます。

また、履歴書の顔写真は切ってから渡してくれるため、自分で切って失敗することがないのもよいポイントです。

写真館を利用する場合は、就職活動に使用する写真を撮ってくれるところを探しましょう。他に紹介した方法に比べ、費用がかかりますが、写真の品質を考えると納得できるのではないでしょうか。

まとめ

履歴書の顔写真の撮り方のコツについてご紹介しました。

さまざまな撮影方法があるので、時と場合にあわせて自分のあった方法で撮影してみましょう。

シニア世代の転職活動は長期間に渡ることもあり、時には面接や書類選考でうまくいかないことがあるかもしれません。そのような時は、履歴書の顔写真を見直してみましょう。

見直すことにより、表情や服装、写真の品質など、今の写真で自分を最大限にアピールできているのかを確認できます。ささいなところにも気を配れば、よりよい履歴書になるでしょう。


この記事の監修者

片桐吉晶 【キャリアアドバイザー】

キャリアアドバイザーとして、転職相談5,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間800名の履歴書、職務経歴書を作成。建設業界や自動車業界、医療・介護業界の人材市場を熟知。「シニア人材の適切な採用・育成方法」などのテーマで、企業セミナーに講師として登壇中。

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