介護職は復職しやすい?シニアやブランクある方でも働けるのか実態をご紹介!
年齢やブランクがある場合、再就職は難しいといわれています。では、介護業界ではどうでしょうか?介護業界の現状や実態についてご紹介します。
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実は、介護業界は復職がしやすいといわれています。
子育てのために一度介護職を離れたり、中では、ご家族の介護のために退職された方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には、経験を生かした介護職への再就職がおすすめです。
介護業界は、ブランクがある方や、介護経験がない方でも転職しやすい業界でもあります。
介護業界で働くにはもちろん介護の勉強は必要ですが、ご自身の人生経験もおおいに利用者へ還元することができます。
シニアでも介護職に復職できる理由
では、シニアでも介護職に復職できる理由にはどのようなものがあるでしょうか。
経験があると即戦力になる
経験がある人は即戦力として活躍できます。
企業にとっては、1からすべて仕事を伝えるよりも、必然と経験がある方を採用したいと考えます。
人員体制に余裕がない事業所が多い現状の中、経験者は採用側にとって、とても採用したいと思える条件となるでしょう。ご自身の介護経験を新人職員や未経験から始めた職員へ教えることもできます。
以前つとめていた頃から介護保険制度の改定があっても、基本的な介護経験はそこまで変わらないので、以前の経験を生かすことはできます。シニア層の方が新しいことを1から始めるよりは心身の負担が少ないでしょう。
人材不足で、人材が求められている
人材不足が多い中、特に介護業界は人材不足が顕著です。高齢化率が年々上昇して介護が必要な高齢者は増える一方、介護職員は足りておらず、海外からの人材も求めているのも現状です。新型コロナウイルス感染症の影響で、さまざまな仕事が継続困難となっています。
しかし、介護職は介護を必要とする方の暮らしを支える仕事のため、特に生活の場である入所施設やショートステイの介護は継続し続ければならない状況です。
人の命に関わる仕事のため、ただ人がいれば良いというわけではなく、しっかりと介護職を理解し、しっかりと働ける人が必要です。
介護業界にとって、少しでも復職を考えている方や人と関わる仕事がしたいと考えている方は重宝されることでしょう。
人生経験と家族の介護経験が最大の武器
中高年のシニア層の方々にとって、再就職を考えると年齢や腰痛がネックになる方もいらっしゃると思います。徐々にではありますが、車いすや介護用品の進歩で体に負担がかかりにくい設備も増えています。
また、入浴サービスがないデイサービスやリハビリデイサービスもあります。介護といってもさまざまな選択肢があるので、自分に無理がない範囲で働くことができます。
シニア層の方の強みとして、新卒や若い職員も多い中、人生経験を生かして働ける点があります。介護が必要な方の家族の気持ちが分かるというのは若い世代には少ない経験です。ブランクがある方でも、今までの人生経験を生かすことができます。
また、看護師や多職種との意見の相違も多い仕事ですが、人生経験を生かし中和剤としてチームを支えることも最大の強みであり、武器になるでしょう。
介護職に復職するとお金がもらえることがある
介護職に復職する支援として、さまざまな制度があります。その制度について、いくつかご紹介します。
再就職準備金制度
介護職の経験が1年以上あり、介護福祉士・実務者研修・介護職員初任者研修(介護職員基礎研修・1級課程・2級課程も可)の有資格者が介護職に復職した場合、最大40万円まで無利子で貸し付けがあります。
介護職員として継続して2年勤務することで全額返済免除となります。
申請は、各都道府県の社会福祉協議会に再就職準備金利用計画書を提出します。
介護就職支援金貸付事業
介護未経験の方が、介護職員初任者研修など、一定の研修を受け介護職になることで最大20万円の貸し付けが行われます。
こちらも、2年間継続して介護の仕事を続けることで返済免除となります。
介護就職祝い金
介護求人サイトによっては就職祝い金があるところもあるため、確認することをおすすめします。
まとめ
介護業界への復職は、家庭やさまざまな事情の中でいったん介護現場を離れたブランクのある方も歓迎されます。
また、近年では介護職に復職しやすい環境も増えています。
たとえば、介護福祉士をお持ちの方であれば、全国老人福祉施設協議会での潜在介護福祉士復帰支援プログラムで復職に関するさまざまな支援が受けられます。
介護業界では人材が求められているということや、復職の支援として援助してもらえるなどの復職のしやすい環境が増えてきたので、少しでもまたチャレンジしてみたいと思っている方の後押しになるような記事になれば幸いです。
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この記事の監修者
松澤裕介 【キャリアアドバイザー】
キャリアアドバイザーとして、転職相談3,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間1,000名以上の履歴書、職務経歴書を作成。主に医療・介護業界の人材紹介を担当。「シニア人材の転職市場・転職の注意点」などのテーマで記事やコラムを監修。