中高年男女の面接で採用されやすくなる服装+スーツがない場合の対策法
中高年男女の面接で採用されやすくなる服装とは? スーツがない場合の対策法も!
面接時の服装は、採用の決め手となる重要なポイントのひとつです。面接官は履歴書や職務経歴書などの書類の内容や、面接相手の話し方などのほかに、身だしなみや服装にも注目しています。 この記事では、中高年の人が面接でやってしまいがちなNGの服装パターンと、その対策方法、おすすめの服装、スーツ以外のコーディネート例などをご紹介します。
- 目次
- なぜ服装が大事なのか
- 面接官は服装のどこに注目しているのか
- 清潔感があるか
- 社風にあっているか
- NGな服装・身だしなみと対策方法
- タバコのにおいがついた服は事前に脱臭
- サイズが合っていない服はNG!必ず新調
- ワイシャツはアイロンがけするかノンアイロン・イージーケアシャツを利用
- パートタイム・アルバイトだからといって、ラフな格好はNG
- スーツ以外の場合は「清潔感」を意識
- 胸ポケットにタバコなどの物を入れっぱなしにしない
- 濃すぎるメイク・きつい香水はNG
- 髪の乱れに気をつける
- 男女別のおすすめの服装
- 男性はダークカラーのスーツ・白ワイシャツ・落ち着いた色のネクタイ
- 女性は顔色がよく見えるスーツと健康に見えるメイクがおすすめ
- 職種・職場によっては作業着OKな場合も
- 服装自由の場合は企業の雰囲気に合わせる
- まとめ
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なぜ服装が大事なのか
なぜ面接時の服装が重視されるのでしょうか。それは、見た目がその人の第一印象となるからです。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した「メラビアンの法則」によると、人の印象を決めるのには3つの要素があり、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%で構成されているそうです。
つまり、会った瞬間、見た目だけで人の印象の半分以上が決まってしまいます。それほど、見た目は重要だということです。
面接という短い時間の中で人を判断するには、見た目が判断材料として重視されてしまうのは仕方のないことです。
それでは、面接の際、面接官がよく見ているポイントをご紹介します。
面接官は服装のどこに注目しているのか
面接官は、応募者の服装のどういうところに注目をしているのでしょうか。ポイントと、好印象になる対策方法をご紹介します。
清潔感があるか
面接時に面接官は、応募者の服装の中に、シワがないか、汚れていないか、着崩れていないか、といった点をよく見ています。
シャツやスーツにはしっかりとアイロンをかけて、きれいな状態の服装で面接に挑みましょう。
また、サイズが合っていない、ブカブカな服を着て行くのは控えてください。
襟元や袖口などの緩みや、服のたるみなどは、「だらしがない」と思われてしまいがちです。反対に、サイズが小さく、変なシワが寄っている、あるいは弾けそうなボタンやチャックにも見苦しさがあります。
お客様や周りに与える印象を気にしない人だと判断されてしまい、採用に響くことがあります。
なお、頭やジャケットにフケがついていると、清潔感に欠けますので、出かける前には必ずフケチェックをしましょう。
ニオイの問題にも気をつけてください。
面接会場は、こじんまりとした空間で行われることが多く、面接官との距離も近いため、タバコや汗、カビなどのにおいがしていないか、事前に確認しましょう。
自分では気づきにくい場合もあるので、家族などの周りの人にチェックしてもらうのが良いかもしれません。
社風にあっているか
服装は「この人はうちの社風に合うのか?」という判断材料にもなります。
派手すぎてもいけませんし、会社によっては地味すぎてダメだというパターンもあるかもしれません。
応募先の企業がどのような社風なのかを事前にリサーチをして、社風に馴染めるような服装を選ぶことが大切です。
NGな服装・身だしなみと対策方法
それではNGな服装と身だしなみ、それぞれの対策方法についてお伝えします。
タバコのにおいがついた服は事前に脱臭
タバコのにおいがついた服で面接に行くのはおすすめできません。事前にクリーニングに出すか、お風呂場で一日干しておくかして、脱臭するようにします。
時間があまりない場合は、スーツをゴミ袋に入れて、ドライヤーの熱を袋の中に充満させて熱処理をする方法があります。
出先でしか時間が取れない場合、あまりおすすめはできませんが、衣類用の消臭スプレーを使用してください。におい付きのものではなく、無香料のスプレーを選びましょう。
サイズが合っていない服はNG!必ず新調
加齢による体型の変化から、服のサイズが変わることが往々にしてあります。面接日の前に必ず着用し、サイズが合っているかを確認しましょう。もしサイズが合っていなかったら、必ず新調してください。
ワイシャツはアイロンがけするかノンアイロン・イージーケアシャツを利用
シャツがシワシワだとだらしなく見えますので、シワになったシャツには必ずアイロンをかけてください。シワがつきにくいノンアイロンシャツやイージーケアシャツなどの形状安定素材を選ぶのもおすすめです。
パートタイム・アルバイトだからといって、ラフな格好はNG
パートタイムやアルバイトなど、雇用形態に関わらず、面接にはきちんとした服装で望んでください。
スーツ以外の場合は「清潔感」を意識
どうしてもスーツが用意できない場合、男性は襟のついたジャケットとシャツに、きちんと感のあるチノパンなどを合わせましょう。
長年主婦だったためにスーツを持ち合わせていない女性は、派手すぎない色合いと清潔感を意識し、シンプルなブラウスと、ジャケットがない場合はきれいめかシンプルな色味のカーディガンを羽織り、無地のチノパンか、質素なデザインのスカートを合わせてください。小さな柄であれば、柄物でもOKです。
男女ともに、足元はスニーカーではなく、シンプルなデザインの革靴(合皮でもOK)を合わせるのが無難ですが、どうしても用意できなければ、スリッポンタイプの黒いスニーカーなどで間に合わせましょう。
金銭的な事情でスーツが用意できない場合、応募先企業の担当者やエージェントなどへ事前に相談しておくのも一つの方法です。
胸ポケットにタバコなどの物を入れっぱなしにしない
面接前にトイレなど鏡のあるところへ行き、見た目に問題がないか確認をしてください。胸ポケットにタバコが入ったままになっているのは問題です。ポケット周りの形も崩れるため、胸ポケットには物は入れないようにしましょう。
濃すぎるメイク・きつい香水はNG
例え自分の顔に似合うメイクが濃い場合でも、面接時はナチュラルで健康的にみえるメイクがおすすめです。
結婚指輪や時計以外のアクセサリーや、ファッションリングなど、華やかすぎるものは控えましょう。
また、においは人によって好き嫌いがありますので、香水はつけないのがベストです。
髪の乱れに気をつける
髪が長い人は必ず結うようにしてください。強風の日もありますので、面接前には必ずトイレなどの鏡のある場所へ行き、髪が乱れていないか確認をしましょう。
男女別のおすすめの服装
ここでは男女別に、おすすめの服装をご紹介します。
男性はダークカラーのスーツ・白ワイシャツ・落ち着いた色のネクタイ
男性はスーツを着用します。
1年を通して、ジャケット・ネクタイの着用が基本です。
スーツの色は、黒やグレーなどのダークカラーがおすすめです。
ワイシャツの色は白が無難です。派手な印象になるカラーシャツは、面接時は避けたほうがいいでしょう。
ネクタイは派手すぎないものを選んでください。青やグレーなどの落ち着いた色や柄のものがおすすめです。
近年では夏季にクールビズを取り入れている会社も多くあるため、面接に行く前に企業のホームページで確認してみてください。
クールビズの基本のスタイルは「ノーネクタイ」「半袖シャツ」になりますが、面接会場には念のため、ジャケットとネクタイを持っていき、面接時にネクタイを着用しておくと安心です。
やってはいけないポイントとして、長袖のシャツを着用し、袖をまくることです。ラフな印象になってしまうため、面接向きではありません。
女性は顔色がよく見えるスーツと健康に見えるメイクがおすすめ
女性もスーツで面接に臨むのが無難です。
ジャケットはネイビーやグレー、ベージュなど、自分の顔色がよく見えるスーツを選ぶのがおすすめです。
派手すぎず、暗すぎず、年齢に合った落ち着いた雰囲気のものを選びましょう。
スカートとパンツはどちらでも問題ありません。
スカートの場合、柔らかい雰囲気を出すことができます。スカートは、丈が短くても長くてもだらしなく思われてしまうため、膝が隠れる程度の長さを選びましょう。
パンツの場合、活発な雰囲気を出すことができます。営業や外出が多い職種の場合は好印象です。
また、幼い印象を与えてしまうので、リクルートスーツは控えましょう。
女性はメイクも大切です。面接時のメイクは「かわいい」「きれい」「おしゃれ」と思われるためのメイクではなく、顔色をよく見せるためのものです。健康的に、明るく見えるメイクを心がけましょう。
職種・職場によっては作業着OKな場合も
職場によっては作業着で面接をすることが可能な場合があります。
例えば、建設業や自動車整備士の場合、就業後の面接が多いため会社から直行することが多く、作業着での面接が許されている企業もあります。
自動車整備士の場合、職場見学が発生するケースがあります。
必ずしも作業着での面接が可能というわけではないので、事前に確認は必要です。
服装自由の場合は企業の雰囲気に合わせる
「面接時の服装自由」というケースの場合、スーツでも私服でも構わないということです。
企業の雰囲気にもよりますが、アパレル業界の場合はファッションセンスも問われるため、オフィスカジュアルなど、企業の雰囲気に合わせ、カジュアルに寄り過ぎない服装を心がけましょう。
服装が自由な場合は、企業の社風に合わせ、臨機応変な対応をしましょう。
<工場直販のお値ごろなオーダースーツについての外部参考記事>
オーダースーツSADA
まとめ
面接を受ける際には、清潔感や応募企業の社風などを意識して、もう一度服装を確認してみましょう。
今回ご紹介したおすすめの服装も、ぜひ参考にしてみてください。
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面接時の受け答えが気になる人は、下記の記事を参考にしてください。
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履歴書でお悩みの人は、下記の記事を参考にしてください。
- 50代向け!受かる履歴書の書き方・ポイントを詳しく解説
- 履歴書の送付状・添え状の正しい書き方と「書類選考通過率が上がるコツ」を伝授
- 履歴書の顔写真で失敗しない!シニア転職で受かりやすい履歴書写真の撮り方のコツ
この記事の監修者
松澤裕介 【キャリアアドバイザー】
キャリアアドバイザーとして、転職相談3,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間1,000名以上の履歴書、職務経歴書を作成。主に医療・介護業界の人材紹介を担当。「シニア人材の転職市場・転職の注意点」などのテーマで記事やコラムを監修。