【初心者必見】株式投資の始め方|仕組みやメリット・デメリットを徹底解説


株式投資の始め方 投資信託やFXとの違いも!
「株を始めたいけれど難しそう…」と感じる投資初心者の人は多いのではないでしょうか? 株式投資は仕組みを正しく理解し、基礎から少しずつ勉強すれば誰でも挑戦できる資産運用方法です。 この記事では、株式投資の仕組みや始め方、投資信託・FXとの違いや初心者に向けたおすすめの銘柄選びの方法などを解説します。 初めての方でも安心して学べるように株式投資の基礎知識を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- 目次
- 株式投資とは?
- 株式投資とは株式会社が発行する株式を売買すること
- 株式投資で得られる利益は主に3種類
- 株式投資のメリットとは?
- 株価の値上がり益などから収入を得られる
- 株主優待で得をすることがある
- 会社の経営に対する議決権を得られる
- 株式投資のデメリットとは?
- 元本保証ではないため損をする可能性がある
- ある程度の資金が必要になる
- 自分で運用や判断を行わなければならない心理的な負担がある
- 株の初心者にはどんな銘柄がおすすめ?
- なじみのある企業や応援した企業の銘柄
- 配当金や株主優待の内容が魅力的な銘柄
- 売上高と営業利益が伸びている会社の銘柄
- 将来性を感じる長期投資可能な企業の銘柄
- 少額投資可能な銘柄
- 株式投資の始め方
- 証券会社で口座開設をする
- 開設した口座へ入金する
- 株式を購入する
- 株式を売却する
- 初心者が株式投資を始める前に勉強しておいた方がいいこととは?
- 株式投資の仕組みを理解する
- 株式投資のメリットとデメリットを把握する
- 株式を購入するまでの流れを把握する
- 証券会社の選び方を知っておく
- 株価チャートの見方を学ぶ
- 株式投資でかかる税金を理解する
- 株式投資と似た制度との違い
- 株式投資と投資信託の違い
- 株式投資と債券の違い
- 株式投資とFXの違い
- まとめ・株式投資は仕組みやリスクを理解すれば初心者でも可能
株式投資とは?

まずは、株式投資はどのようなことなのか、仕組みや得られる利益を確認しておきましょう。
株式投資とは株式会社が発行する株式を売買すること
株式投資とは、企業が発行する「株式」を売買し、株価の値動きや配当などを通じて利益を得る投資方法のことです。
基本は「株価が安い時に買い、高い時に売る」ことで利益を得るシンプルな仕組みですが、企業の成長や経済の動向によって大きな差が生じることが特徴です。
株式会社とは?
株式会社とは、株式を発行して投資家から資金を集め、その資金をもとに事業を拡大していく企業形態のこと。株式会社は新製品の研究開発や工場建設、人材の雇用など、多額の資金を必要とする場面で株式を発行し、投資家からの出資によって会社を成長させています。
私たちが普段使っている商品やサービスの裏にはこうした資金調達と事業拡大の努力があり、その成果の一部が「配当」や「株主優待」として投資家に還元される仕組みになっています。
株式とは?
株式とは、企業が資金を集めるために発行する証券のこと。投資家が株式を購入すると、企業の「株主」となり、その証明として株式が付与されます。
株主とは?
株主とは、株式を購入して企業に資金を提供した投資家のこと。株主は「株主総会」に参加し、経営に関する重要な議決に投票できるほか、配当金や株主優待を受け取る権利を持っています。
株式投資で得られる利益は主に3種類
株式投資で得られる利益は大きく分けて3種類あります。
①キャピタルゲイン(売買差益)

キャピタルゲインとは、株式を購入価格よりも高く売却することで得られる利益のことです。たとえば、50万円で買った株を60万円で売れば差額の10万円がキャピタルゲインとなります。
株価は企業業績や経済動向、投資家の需要と供給で変動するため、売買のタイミングを見極めることが重要です。
②インカムゲイン(配当)
インカムゲインとは、株式を保有している間に得られる利益のことです。株式投資の主なインカムゲインは配当で、企業は事業活動で得た利益の一部を「配当金」として株主に還元します。
例
- A社が1株につき120円の配当を出した場合、100株持っている株主は年間で12,000円の配当を受けられる
配当は株を売却しなくても利益が得られるため、安定した収入源として人気があります。ただし、企業によっては配当を実施しない場合もあるため注意が必要です。
③株主優待
株主優待とは、企業が株主に対して商品やサービスを提供すること。内容はさまざまで、自社製品、割引券、図書カード、お米、カタログギフトなどがあり、日本独自の制度として人気があります。
日本の上場企業の約4割が株主優待制度を導入しており、投資家の中には優待目的で株を保有する人も少なくありません。ただし、優待制度は企業の判断で変更・廃止される可能性もあるため、事前確認が必要です。
株式投資のメリットとは?

株式投資は将来の資産形成や収入アップを目指す手段として人気があります。ただし、投資にはリスクも伴うため、メリットを正しく理解しておくことが大切です。
ここでは株式投資ならではのメリットを解説します。
株価の値上がり益などから収入を得られる
1つ目のメリットは、株価の値上がり益などから収入を得られることです。
株式投資で得られる主な利益
- キャピタルゲイン:安い時に株を買い、高い時に売ることで得られる売買差益
- インカムゲイン:企業が利益の一部を株主に還元する「配当金」として受け取れる収益
特に、成長性の高い企業に投資できれば株価上昇による大きなリターンが期待できます。ただし、一般的にリスクとリターンは比例関係にあるため、大きなリターンを狙うほど価格変動リスクも大きくなることを理解しておきましょう。
株主優待で得をすることがある
2つ目のメリットは、株主優待で得をすることです。
株式投資の楽しみの1つに株主優待制度があります。
株主優待の例
- 洗剤や食品などの日用品
- 飲食店の割引券
- スーパーや百貨店で使える買い物券
- 自社ブランドの化粧品やサービス割引
生活必需品や食品系の株主優待を選べば、家計の節約にもつながります。「投資+節約」の両面でメリットを得られるのは株式投資ならではの魅力です。
会社の経営に対する議決権を得られる
3つ目のメリットは、会社の経営に対する議決権を得られることです。
株主になると、投資した企業の経営に参加する権利が持てます。特に、株主総会では重要な経営方針や役員人事に関する議決権の行使が可能です。
株主が得られる権利
- 議決権:株主総会での投票権。保有株数が多いほど影響力が大きい
- 剰余金配当請求権:企業の利益に応じて配当金を受け取る権利
- 残余財産分配請求権:企業が解散した際に残った財産の一部を受け取る権利
こうした権利を通じて、単なる「投資家」にとどまらず、会社の意思決定に参加できるのも株式投資のメリットです。
株式投資のデメリットとは?

株式投資は将来的な資産形成や収入アップにつながる可能性がある一方で、デメリットも存在します。リスクを正しく理解していないと、大きな損失を招いてしまうこともあります。
ここでは、株式投資の主なデメリットをわかりやすく解説します。
元本保証ではないため損をする可能性がある
1つ目のデメリットは、元本保証ではないため損をする可能性があることです。
株式投資においてもっとも大きなリスクは、元本が保証されないという点です。購入した株の価格が下落した場合、売却時に元本割れを起こす可能性があります。
株価は企業の業績や経済状況、政治情勢などさまざまな要因で日々変動しており、必ず利益を得られる銘柄は存在しません。以下は考えられる代表的なリスクです。
株式投資の主なリスク
- 価格変動リスク:景気や業績に左右されて株価が下落し、損失が発生するリスク
- 信用リスク:投資先企業の経営悪化や倒産により株が無価値になるリスク
- 流動性リスク:売りたいときに売れないリスク
- 為替変動リスク:円高になると外国株の為替差損が発生するリスク
上記のリスクを十分理解し、投資判断を行うことが重要になります。
ある程度の資金が必要になる
2つ目のデメリットは、ある程度の資金が必要になることです。
株式投資を始めるためには、まとまった投資資金が必要になるケースがあります。日本株は「単元株制度」を採用しており、通常は100株単位で売買します。
例えば、1株1,000円の株を購入する場合、最低でも1,000円×100株=10万円の資金が必要です。株価が高い有名企業の銘柄を購入しようとすると、より多くの資金が必要となります。
さらに、リスク分散のために複数の銘柄へ投資する場合、必要資金はさらに増えていきます。
ただし、証券会社によっては「プチ株」「ミニ株」など、単元未満株の取引が可能なサービスもあります。数千円から始められるため、初心者や少額投資を希望する人は少額株を検討してみましょう。
自分で運用や判断を行わなければならない心理的な負担がある
3つ目のデメリットは、自分で運用や判断を行わなければならない心理的な負担があることです。
株式投資は株を買って終了ではありません。日々の運用や判断が必要になります。
株式投資で必要なこと
- 投資先の業績や業界の動向の情報収集
- 経済や為替などのニュースチェック
- 株価の変動に伴う売買の判断
これらを自分で行う必要があるため、特に初心者にとっては大きな心理的負担となりがちです。
また、株価が下落した際には「このまま持ち続けて良いのか」と不安を感じやすく、精神的にストレスとなる場合もあります。長期的に投資を続けていくには、冷静に判断できる姿勢が欠かせません。
株の初心者にはどんな銘柄がおすすめ?

株式投資を始めたいと思っても、「どの銘柄を選べばよいのか分からない」という方は多いでしょう。
初心者が安心して株式投資を始めるためには、銘柄選びの基準を知っておくことが大切です。ここでは、株式投資の初心者におすすめの銘柄の選び方を解説します。
なじみのある企業や応援した企業の銘柄
1つ目は、なじみのある企業や応援したい企業の銘柄です。
株式投資初心者の人まず、普段から利用している商品やサービスを提供している企業を選んでみましょう。
例
- 長期間愛用している商品を製造している企業
- よく利用するスーパーや飲食店を運営している企業
- 好きなブランドを展開している企業
なじみのある企業であれば、ユーザー目線でその会社のサービスや商品の良し悪しを判断できます。さらに、日常的にニュースや新商品情報に触れる機会が多いため、自然と投資に関する情報収集もしやすくなります。
配当金や株主優待の内容が魅力的な銘柄
2つ目は、配当金や株主優待の内容が魅力的な銘柄です。
株式投資には、配当金や株主優待を受けられる楽しみもあります。
よく利用するスーパーや飲食店の割引券、洗剤や食品などの日用品、化粧品やギフトカードなど、株主優待は日常生活に役立つものが多く、保有しているだけで得をした気分になれます。また、配当金がある銘柄を選べば、定期的に収入を得ることも可能です。
ただし、配当の有無や金額は企業の業績や経営方針によって変動するため、事前に確認しておく必要があります。
売上高と営業利益が伸びている会社の銘柄
3つ目は、売上高と営業利益が伸びている会社の銘柄です。
株価は企業の収益力を反映しやすいため、売上や利益が安定して伸びている企業を選ぶと安心です。収益力が高い企業は将来の成長も期待でき、株価上昇の可能性が高まります。
銘柄を選ぶ際には、売上高と営業利益が継続して成長しているか、決算資料や会社のIR情報をチェックしてみましょう。
初心者でも、会社の公式ホームページや公開されている決算情報から基本的な業績の確認は可能です。
将来性を感じる長期投資可能な企業の銘柄
4つ目は、将来性を感じる長期投資可能な企業の銘柄です。
株式投資は長期投資が基本。将来性のある企業を選べば、短期的な株価変動に左右されにくく、長期投資が可能になります。普段からニュースや経済動向に関心を持ち、「これから伸びそうな分野」を意識することが大切です。
ポイント
- 社会に必要とされる商品やサービスを提供しているか
- 業界全体の成長性はあるか
- 新技術や新サービスを積極的に展開しているか
上記のようなポイントをチェックし、企業の将来性を判断しましょう。
少額投資可能な銘柄
5つ目は、少額投資可能な銘柄です。株式投資に慣れていないうちは、少額から始められる銘柄も検討してみましょう。
1株単位から購入できる単元未満株なら、数万円程度で購入可能なケースもあります。少額投資なら大きなリスクを抱えずに経験が積めるため、「まずは試してみたい」という初心者におすすめです。
株式投資の始め方

株式投資は、正しい手順を踏めば初心者でもスムーズに始められます。ここでは、証券会社の口座開設から株の購入・売却まで、株式投資の始め方を解説します。
株式投資の流れ
- 証券会社で口座を開設する
- 証券口座へ資金を入金する
- 株式を購入する
- 必要に応じて株式を売却する
特に初心者は、「ネット証券+NISA口座」を活用して少額から始めるのがおすすめです。まずは基本的な流れを理解し、少しずつ投資に慣れていきましょう。
証券会社で口座開設をする
株式投資を始めるためには、まず証券会社で口座を開設する必要があります。
証券会社には大きく分けて「ネット証券」と「対面証券」がありますが、初心者にはネット証券がおすすめ。手数料が安く、24時間取引可能。取引ツールや情報も充実しています。
口座開設はインターネット上で完結でき、数日程度で利用可能。マイナンバーや本人確認書類が必要になるため、あらかじめ準備しておきましょう。
口座開設が完了するとログイン情報が届き、取引システムにアクセスすれば、株の取引が可能になります。
売却益や配当金は非課税になるNISA口座がおすすめ
株式投資を始める初心者には、NISA口座がおすすめです。NISA口座で得られる売却益や配当金は非課税となるため、節税しながら資産運用を始められます。
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開設した口座へ入金する
口座開設が完了したら、証券口座に資金を入金します。
入金方法には、銀行振込・インターネットバンキング・リアルタイム口座振替などがありますが、入金方法によっては手数料がかかる場合があるため、低コストで便利な方法を選びましょう。
ネットバンキングを利用すれば即時入金でき、スムーズに取引を開始できます。
株式を購入する
入金が完了したら、いよいよ株を購入します。取引システムで銘柄を選び、株数や注文方法を指定して発注しましょう。
注文方法の種類
- 指値注文:希望する価格を指定して発注する方法
- 成行注文:価格を指定せずに発注する方法
指値注文は指定した価格でのみ約定するため、予想外に高値で購入するリスクを避けられることが特徴です。ただし、指定した価格になるまでは取引が完了しません。
一方、成り行き注文は注文した時点で、即時に注文が成立します。ただし、市場状況によっては高値で約定する可能性もあるため注意が必要です。
株式を売却する
株価が上がって利益を確定したいときや、資金が必要になったときは株式の売却を行いましょう。購入時と同様に、指値注文と成行注文の2種類から選び取引を行います。
ただし、売却後はすぐに現金化される訳ではありません。約定日を含めて3営業日後に資金が入金されることが一般的のため、資金を使う予定がある場合は余裕を持って売却の手続きを行いましょう。
初心者が株式投資を始める前に勉強しておいた方がいいこととは?

株式投資は資産形成の有効な手段ですが、知識ゼロのまま始めると損失につながる可能性があります。
ここでは、初心者が株式投資を始める前に最低限押さえておきたいポイントをお伝えします。
株式投資の仕組みを理解する
1つ目は、株式投資の仕組みを理解することです。
初心者はまず、株式とは何かを理解することが大切です。株式は企業が資金調達のために発行する証券であり、投資家は株式を購入することで企業の経営を後押ししています。
株式投資の仕組みを理解しておくことで、取引の流れがスムーズになるでしょう。
株式投資のメリットとデメリットを把握する
2つ目は、株式投資のメリットとデメリットを把握することです。株式投資にはメリットとデメリットの両面があります。
株式投資のメリット・デメリット
- メリット:資産を増やせる可能性がある、配当金や株主優待を得られる
- デメリット:株価下落による元本割れ、最悪の場合は大きな損失につながる
資産をどのように増やすことができるのか、どれだけ資産が減るリスクがあるのかを学んでおくことで、冷静な判断をできるようになります。
株式を購入するまでの流れを把握する
3つ目は、株式を購入するまでの流れを把握することです。
初心者は、株式を購入するまでのステップを事前に理解しておくと安心です。
株式を購入するまでのステップ
- 証券会社で口座を開設
- 証券口座へ入金
- 銘柄を選び、注文方法を指定して購入
この流れを知っておくだけでも、投資を始めるハードルが下がるでしょう。
証券会社の選び方を知っておく
4つ目は、証券会社の選び方を知っておくことです。
株式投資に必要になる証券会社は各金融期間で特徴が異なるため、比較の際は以下のポイントを確認しましょう。
証券会社を選ぶ際のポイント
- 手数料の安さ
- 取引ツールの使いやすさ
- 取り扱い商品の種類
- 投資情報の豊富さ
初心者には、低コストで使いやすいネット証券がおすすめです。
株価チャートの見方を学ぶ
5つ目は、株価チャートの見方を学ぶことです。
株価チャートとは、一定期間の株価をグラフ化したもので、株価の動きを予想する際に欠かせない指標のこと。株価チャートを見れば、注目している株が今後上昇するか下落するかの予測が可能になります。
チャートを理解できないと感覚的な売買に頼ってしまい、売り時や買い時の判断を誤る可能性があるため、最低限のチャートの見方は理解しておきましょう。
株式投資でかかる税金を理解する
6つ目は、株式投資でかかる税金を理解することです。通常、株式投資で得た利益には税金がかかります。
株式投資で得た利益にかかる税金
- 20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)
また、口座の種類により確定申告の必要の有無が異なるため、事前に把握しておきましょう。
口座種類による確定申告の必要の有無
- 一般口座:確定申告が必要
- 特定口座(源泉徴収なし):確定申告が必要
- 特定口座(源泉徴収あり):証券会社が納税を代行するため、確定申告は不要
初心者は「特定口座(源泉徴収あり)」を利用するのが最も簡単で安心です。
株式投資と似た制度との違い

株式投資を検討する際、「投資信託」「債券」「FX(外国為替証拠金取引)」など、似た仕組みを持つ制度と比較する人は多いです。
投資の方法にはそれぞれの特徴や違いがあるため、特徴を理解することで自分に合った投資方法を選びやすくなります。
ここでは、株式投資と代表的な投資制度との違いをわかりやすく解説します。自分の投資スタイルやリスク許容度を把握して、どの制度を選ぶか検討しましょう。
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株式投資と投資信託の違い
株式投資と投資信託の主な違いは、運用方法や手数料、資金の大きさです。
■株式投資と投資信託の主な違い
株式投資 | 投資信託 | |
|---|---|---|
運用方法 | 自分 | 運用の専門家 |
手数料 | 売買時に必要 | 購入時手数料 |
資金 | 数万円~数十万円と | 少額から可能 |
株式投資は、自分で企業情報や株価の動向を調べて購入銘柄を判断し、売買のタイミングを見極めます。一方、投資信託は運用の専門家が投資家に代わって運用を行ってくれるため、初心者に向いている投資方法です。
また、株式投資の手数料は売買時にかかりますが、運用を自分で行うため信託報酬はかかりません。一方、投資信託は購入時の販売手数料や、保有中にかかる信託報酬などのコストが発生します。
投資を始める資金面でも違いがあります。株式投資は単元未満株もありますが、一般的に通常の日本株は100株単位で売買するため、ある程度の資金が必要になります。
一方、投資信託は少額から投資が可能なため、1,000円や1万円など自由に金額を設定して分散投資が可能です。
自分で運用したい方は株式投資、プロに任せたい方は投資信託が向いているといえるでしょう。
投資信託とは?投資初心者向けにわかりやすく解説!始める方法も!
100万円で投資信託した場合の1年後はいくら?仕組みや注意点も!
株式投資と債券の違い
株式投資と債券の主な違いは、発行元や満期の有無、リスク・リターンの大きさや優待の有無などです。
■株式投資と債券の主な違い
株式投資 | 債権 | |
|---|---|---|
発行体 | 株式会社 | 国 |
満期の有無 | なし | あり |
収益 | 売買差益 | 売買差益 |
リスクと | 債権より高い | 株より低い |
優待の有無 | 企業によりあり | なし |
株式投資と債券の大きな違いは、満期の有無です。債券は一般的に満期があるため、発行元が債務不履行にならない限り、満期まで保持すると償還金として元本が返還されます。一方、株式投資には満期はありません。
また、株式投資は高いリターンが期待できる一方でリスクも大きいですが、債券は比較的安定して元本が返還されるため、リスクを抑えたい方に向いています。
株式投資とFXの違い
株式投資とFXの主な違いは、投資対象や取引時間、収益の得方やレバレッジの有無などです。
■株式投資とFXの主な違い
株式投資 | FX | |
|---|---|---|
投資対象 | 上場企業の株 | 世界各国の通貨 |
取引時間 | 平日9:00~11:30 | 平日24時間 |
キャピタルゲイン | 値上がり時 | 値上がり |
インカムゲイン | 配当金 | スワップポイント |
レバレッジ | なし | 最大25倍 |
株式投資の投資対象は上場企業の株式ですが、FXでは世界各国の中央銀行が発行している通貨が対象。「ドル/円」などの通貨ペアを対象に、世界各国の通貨を取引します。
また、株式投資の取引時間は平日の一定時間内と限られていますが、FXの取引時間は平日24時間可能。日本の祝日も取引可能になっています。
収益の得方にも違いがあります。株式投資の主な収益は、株式の値上がり時に得られるキャピタルゲインや配当金などのインカムゲインですが、FXの場合は値上がり値下がり両方で利益を狙えるキャピタルゲインや、通貨ペアの金利差から得られるスワップポイントがあります。
さらに、株式投資にはレバレッジ制度はありませんが、個人で行うFXは最大25倍までのレバレッジ取引が可能になっています。
FXは24時間取引可能でチャンスが多い一方、ハイリスク・ハイリターンの特徴があるといえるでしょう。
まとめ・株式投資は仕組みやリスクを理解すれば初心者でも可能
株式投資は、しっかりと基礎を勉強し、仕組みやリスクを理解すれば初心者でも安心して始められる資産運用方法の1つです。
大切なのは一度に大きな利益を狙うのではなく、少しずつ経験を積みながら長期的に取り組む姿勢。安心して学びながら取り組むことで、株式投資は暮らしや将来の資産形成を支える心強い味方となるでしょう。
参考資料
この記事の監修者

岡地 綾子 【ファイナンシャル・プランナー】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 年金制度や税金制度など、誰もが抱える身近な問題の相談業務を行う。 得意分野は、生命保険・老後の生活設計・教育資金の準備・家計の見直し・相続など。






