人材派遣とは?メリットや給料、残業代など気になるポイントを解説!
人材派遣のお仕事は不安?派遣未経験でもわかる人材派遣の仕組みやメリットの解説!給料、残業代などについてもご説明します
- 目次
お仕事探しの方法の一つとして「派遣会社に相談する」という方法があります。
しかし、「人材派遣」と聞いただけで、マイナスのイメージを持つ方も・・・
「人材派遣」の現実はどうなのでしょうか?そのメリットは?
聞いたことしかない、という方にもわかりやすく「人材派遣」を詳しくご説明したいと思います。
派遣社員はどこの社員?人材派遣の概要
人材派遣や派遣社員と聞くと、ニュースの影響で非正規雇用のイメージが強いようですが、実際はどうなのでしょうか?
派遣社員の中には、働く期間が決められておらず、通常の正社員と同じ立場の方もいます。
実際の派遣社員や人材派遣はどのような仕組みで、どんな働き方になっているのか、詳しくご覧いただきましょう。
派遣という働き方、所属会社と職場が違う?
人材派遣は正式名称を「労働者派遣業」といい、派遣法に基づいて厚生労働大臣の許可を得た会社のみが提供できるサービスです。
人材派遣のサービスを提供する会社は、人材派遣会社と呼ばれますが、派遣社員と呼ばれ、派遣先の会社で働く人材は、人材派遣会社の社員です。
一口に「派遣社員は人材派遣会社の社員」と言っても、下記で解説する派遣事業や派遣労働者の種類によって、イメージは大きく異なりますが、人材派遣は派遣先の仕事を紹介してもらうサービスではなく、人材派遣会社の社員となってまた別の派遣先の会社の仕事を担当するという働き方となります。
一般的な働き方と派遣社員の方の働き方の大きな違いは、働く場所と所属する会社が違うことです。
所属するのは人材派遣会社=派遣元で、働く場所は派遣先の会社となり、指揮命令を行う人も派遣先の会社の人になります。
人材派遣の種類、正社員の派遣社員と非正規の派遣社員
人材派遣会社には、かつて大きく2つの種類がありました。
派遣会社の正社員が派遣先へと派遣される「特定労働者派遣事業」と、普段は派遣会社に登録のみしている人材が、派遣先が決まった場合にだけ派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で働く「一般労働者派遣事業」の2種類が、2018年までありました。
「特定労働者派遣事業」は届出制で比較的ハードルが低く、「一般労働者派遣事業」は許可制で申請のハードルが高かったのですが、2018年からすべて許可制の「労働者派遣事業」に一本化されました。
2018年以前は、「特定労働者派遣事業」の場合、派遣会社が派遣先がなくてもずっと雇用を続ける正社員が派遣される「常用型派遣」が行われ、「一般労働者派遣事業」の場合、派遣先が決まっている時のみ派遣会社に雇用される非正規雇用社員(パートタイマー含む)が派遣される「登録型派遣」が行われていましたが、2018年以降は「労働者派遣事業」に一本化されたことで、すべての派遣会社が「常用型派遣」も「登録型派遣」も行うようになりました。
上記で触れたように、現在は届出・許可が異なる業態の違いはないので、上記でも登場している「常用型派遣」と「登録型派遣」の分類のみが、人材派遣の種類となっています。
上記のとおりですが、「常用型派遣」は、派遣会社で期間の定めなく働く、いわゆる正社員が派遣されるもので、派遣先の仕事の契約期間が終了しても、派遣会社の正社員のままで、通常辞めることにはなりません。
一方の「登録型派遣」は、派遣先の仕事がある場合のみに派遣会社に雇用される形態で、派遣会社との関係も有期雇用契約、非正規雇用の関係になります。
もう一つ、特徴的な人材派遣のサービスが「紹介予定派遣」です。
「紹介予定派遣」は、「労働者派遣業」と「有料職業紹介事業」(いわゆる人材紹介)の両方の許認可を受けている会社のみが提供できるサービスで、将来は求人企業の正社員として採用される前提で、最初のみ試用期間のように派遣社員として派遣される仕組みとなっています。
人材派遣のメリット4つを解説
人材派遣を活用してお仕事探しをしたりお仕事をしたりするメリットにはどんなものがあるでしょうか?
人材派遣には様々なメリットがありますが、主なメリットは下記の4つです。
- 職場の上司とは別の専門家に相談できる
- 細かく設定した希望で仕事を探せる
- 自身の経験・スキルに合った仕事を探せる
- 人気企業など様々な職場を体験でき、スキルアップにつながる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.職場の上司とは別の専門家に相談できる
派遣社員のメリットのうち、もっとも大きいメリットは、職場の上司と所属会社の上司が別で、職場での悩みを所属会社にいる専門スタッフに相談できることと言えるでしょう。
正社員が仕事の悩みを抱えた場合、相談しづらくとも上司や人事などにしか相談できませんが、派遣社員なら派遣会社の担当に相談できます。
派遣先と交渉したいことを、代わりに交渉してもらうなど、サポートを受けられます。
2.細かく設定した希望で仕事を探せる
派遣のお仕事は、担当する業務内容が細かく決められており、決められた業務以外の内容をやる必要がありません。
そのため、お仕事探しの場合にも、ご自身が希望するお仕事内容や、勤務時間、残業の有無、勤務日数等を細かく派遣会社に相談し、希望どおりのお仕事を見つけることができます。
条件だけでなく、仕事内容も専門知識を生かした仕事から難易度が低い仕事まで、幅広く選ぶことができるため、希望に合う仕事に出会える可能性が高いと言えるでしょう。
3.自身の経験・スキルに合った仕事を探せる
日本の正社員には「総合職」という言葉もあるように、会社の状況や判斷によっては本人の経験やスキルと関係ない配置や仕事に就くことも少なくありません。
一方、派遣社員の場合、上記のように決められた業務以外の仕事は行わないため、自身の経験・スキルを活かした仕事を選んで働くこともできます。
派遣会社の担当に自身の経験・スキルを伝えて相談にのってもらい、それに合った仕事を探すこともできますし、反対に経験・スキルが十分でない場合には、未経験対応の仕事など、自身の経験・スキルを探してもらうこともできるでしょう。
4.人気企業など様々な職場を体験でき、スキルアップにつながる
人材派遣では決まった期間だけ働くことも、いろいろな職場や業種を体験できるためにメリットとなります。
短い期間の仕事でいろいろな職場へと移ることを不安定に感じる方もいますが、パートタイムやアルバイトと違い、仕事を移る際にも派遣会社からの支援が受けられるメリットがあり、また、派遣先の中には正社員での入社が難しい大企業や人気企業がある場合もあり、貴重な体験ができることも魅力となるかもしれません。
様々な企業やスタッフと出会い、働く経験が、スキルアップやキャリアアップにつながるでしょう。
シニアジョブで派遣社員として働くには
最初にご説明した人材派遣の仕組みや種類について、私たちシニアジョブではどうなるのかをご説明します。
シニアジョブでは「登録型派遣」となっており、シニアジョブで人材派遣のお仕事をお探しの場合は、まずシニアジョブへのご登録が必要です。
お仕事が決まった場合、派遣社員の方はシニアジョブの社員となり、シニアジョブが雇用主となります。
就業場所はシニアジョブではなく、派遣先企業となり、それぞれの就業場所で事前に取り決めた内容のお仕事を担当していただくことになります。
それでは、シニアジョブで派遣社員となった場合の給料や残業代などについて詳しく見ていきましょう。
シニアジョブの人材派遣と給料
シニアジョブが提供する人材派遣では、扱う職種が、施工管理、会計、医療事務、自動車整備といった専門職に集中しており、こうした専門技術職では比較的給料が高めであることから、派遣以外の雇用形態と比較しても高めの給与相場となっています。
シニアジョブが扱うのは主に50歳以上のシニア人材であり、60歳以上では正社員も含めて50代よりも給料が大幅に減少することも珍しくなく、その中でシニア派遣社員の給料がシニアジョブでは50代正社員と比べても大幅に減らないため、かなり魅力的な給料が実現できていると言えるでしょう。
全年齢層の一般的な派遣社員の年収は、200〜300万円程度がボリュームゾーンとなっていますが、シニアジョブの派遣社員では500万円以上も少なくありません。
シニアジョブの派遣、残業代や交通費は?
シニアジョブの派遣社員の残業代や交通費については、お仕事先や働き方によっても異なるものの、お支払いしております。
派遣社員の場合、残業を行わない職場も多いため、実際に残業代が発生しない場合も多くありますし、業務時間が流動的な職場ではみなし残業代(固定残業代)となっている場合もあります。
いずれにせよ、直接雇用の正社員(人材紹介サービスで就業した方など)と比べた場合、派遣社員は残業自体が少なめとなるでしょう。
交通費は公共交通機関の場合はもちろん、自家用車を用いての通勤の場合もガソリン代の計算を行ってお支払いしています。
また、建設業などで寮がある場合は、直接雇用の方と変わることなく入寮できます。
シニアジョブで派遣社員として働くまでの流れ
シニアジョブの派遣社員として、派遣のお仕事を始めるまでの流れについてご説明します。
- お問い合わせ・ご登録
- 就業打合せ
- お仕事のご紹介
- お仕事スタート
大まかには上記が、人材派遣でお仕事を始める流れです。
ちなみにシニアジョブでは、人材派遣つまり「労働者派遣事業」と、人材紹介つまり「有料職業紹介事業」の両方の許可を持ち、両方の方法でお仕事をご紹介しています。
「就業打合せ」の時点で、お仕事をお探しの方のこれまでの経歴やスキルをお聞きするだけでなく、ご希望の就業形態をお聞きしていますので、ここで人材派遣をご希望かご希望でないかもお聞かせください。
もちろん、求人によっては、将来の正社員雇用を前提に、試用期間のような派遣期間を設けた「紹介予定派遣」もあり、この場合は都度、求職者の方の意志をご確認しています。
シニアジョブでは「就業打合せ」に力を入れており、この時点で詳しくお聞きしたシニア求職者の方の経歴・スキルをまとめ、適切な派遣のお仕事を提供できるように分析しています。
希望条件なども「就業打合せ」で詳しくお聞きしているので、この時に詳しくお聞かせください。
シニアジョブで扱っている求人情報の検索や、シニアジョブへのご登録は下記サイトからお願いします。
まずは、こちらからお気軽にご登録・お問い合わせください。
無期雇用派遣とは?メリットデメリットから正社員との違いまで徹底解説
派遣社員とは?正社員との違いからメリットデメリットまでわかりやすく解説!
この記事の監修者
松澤裕介 【キャリアアドバイザー】
キャリアアドバイザーとして、転職相談3,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間1,000名以上の履歴書、職務経歴書を作成。主に医療・介護業界の人材紹介を担当。「シニア人材の転職市場・転職の注意点」などのテーマで記事やコラムを監修。