シニアでも簡単!オンライン面接で就活をしよう
近年はインターネットでオンラインで就活を行う人、またそれを推奨する企業が増えています。 難しそうに見えても基本を知れば誰でもできることばかりですので、試してみてはいかがでしょうか。
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正社員雇用だけでなく、アルバイト・パート、派遣社員に至るまでオンライン就活を採用している所が増えてきました。
就活を諦めている方や面接をオフラインで行うように毎回メッセージを送るなど、オンライン就活についていけていない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は50代・60代・70代のみなさんがこれからオンラインで就活をするためのサポートになる解説を行っていきます。
関連記事→「シニアのオンライン面接対策講座」講師に聞く、シニアがオンライン面接に受かるコツ
これさえ抑えておけば対応できるオンライン就活・面接の基礎
まずは「オンライン就活」という言葉の意味を理解しましょう!
「パソコンを使ってテレビ電話のように会話をする」というイメージが強いと思いますが、これは「オンライン面談」のワンシーンです。
オンライン就活とは、インターネット上である程度の就職活動を完了できる手段のことを指します。
求人情報を見たり、採用担当者に連絡をしたり、面接や採用通知まですべてをオンライン上で済ましてしまうのです。
それでは詳しく見ていきましょう。
オンライン就活を行う際に必要なもの
オンライン就活に必要なのは「インターネット環境」で、インターネットは現在ほとんどの家に引くことが可能です。
パソコンをお持ちでない方も、スマートフォン「通称:スマホ」を持っていれば、自動的にインターネット環境になります。
そう、「オンライン就活はパソコンがなくてもできる」のです。
スマートフォンの契約は携帯電話ショップで簡単にできますし、基本的な操作方法なども店員さんから詳しく丁寧に教えてもらうことも可能ですので、ハードルは全く高くありません。
今は操作が難しい方向けの画面が大きくボタンが大きい、「簡単スマートフォン」もございますのでぜひご検討ください!
オンライン就活のメリット
オンライン就活のメリットはほとんどの行動を自宅で済ませる事ができるという点です。
今までの就活は毎日家からハローワークなどに通って求人情報を閲覧して働きたい場所を決めて、応募して、面接をして、、、
毎回かなりの手間と時間がかかりました。
それも一日で済むわけではなく、何度も家と外を往復しなければいけません。
しかしオンライン就活は、出勤するまでの段階をすべて自宅で済ませることが可能になるという手軽さ、時間の短縮が可能になるのです。
電車賃や履歴書などの出費が抑えられ、体力がきつい方でも気軽にできるのが最大のメリットです!
オンライン就活のデメリット
オンライン就職のデメリットを挙げるとすれば、お互いの雰囲気がわかりにくいという点です。
画面越しになると緊張感が悪い意味でも緩和してしまいますので、相手のことがわからないまま話を進めてしまうことになります。
実際に企業に訪れることで得られる体験や知識も把握できないので、入社後にギャップが生まれる可能性がございます。
また、映像になると単調な雰囲気は避けられず、自分が本当に伝えたいことがうまく伝わらなかったり、本意ではない採用をされてしまう可能性もあるのです。
そこをカバーするためには、オンライン就活のコツをしっかりと抑えることです。
高齢者がオンラインを活用するメリット
「オンライン就活なんて若者がやるもの」というイメージがあると思っていませんか?
高齢者がやってはいけないという決まりは一切ありませんし、むしろ高齢者のほうがオンライン就活でのメリットが多くなります。
まず、メリットでも挙げたように移動が少なくなるので肉体的な消耗は減りますし、時間にも縛られないので精神的にも気楽になるでしょう。
さらに若い人と同じツールを使いこなすことができるというのは、採用者にとって大きなプラスになります。
オンライン面接にマナーはある?
オンライン就活の中でも一番重要になるのはやはり面談です。
一般的な就活でも面接は一番気合を入れなければいけませんが、それはオンラインであっても変わりません。
基本的なマナーは対面での面接と同じです。
きちんとした服装で、しっかりと受け答えを行い、礼儀を守るというものです。
一方、オンラインならではの気をつけておきたいことも存在しますので、知らないうちにミスをしないように注意しましょう。
相手にわかりやすい環境を作る
面接で一番重要なのは、自分のことをわかってもらうことですが、オンライン上ではそれをさらに強化しなければいけません。
画面上に映る自分を客観的に見ることができるので、画面映りはもちろんのこと、話し方であったり面談に対する熱意が伝わるかも考慮しましょう。
一番気を付けなければならないことは、画面に映る背景です。
自宅で行うので、どうしても背景は私生活の物が写り込んでしまいます。
できるだけ背景になにもない壁などを使って無地に近い場所で映像を映すことを心がけましょう。
画面で性格を伝える
先程の項目とも関連しますが、画面上で自分をアピールするためには話し方や表情が一番の道具です。
会話は簡潔にすることが望ましいですが、喋り方によっては冷たいものに受け取られてしまいます。
どんなに優しく話しても、表情が硬ければウソのように感じ取られてしまいがちになります。
これを予防するためには、事前のシミュレーションが重要です。
スマホやパソコンのカメラを使って自分を撮影して見てみましょう。
画面に映った自分を見ると、思ったよりも客観的に修正点を見つけることができるでしょう。
台本はできるだけ用意しない
年齢を重ねると長い文章を覚えることができないので、台本やメモを用意したくなりますができるだけ使わないように心がけましょう。
初めてのオンライン面談になると不安なことが多いと思いますが、台本を読んでいると相手にすぐバレてしまいます。
しかしどうしても必要な台本がある場合は、カメラのレンズ近くに置いたり、すぐ見える字で書いたものをそばに用意しておいて困った時に少しだけ見るという方法をとりましょう。
「慣れていない」を言い訳にしない
高齢者の就活は、企業の担当者が年下になることがほとんどですので話すときには「自分はオンラインに慣れていないから」と言ってしまいがちです。
しかしこれは担当者にとってマイナスポイントになるかもしれません。
面談が始まる前に「不手際があったら申し訳ありません」と添える程度であれば大丈夫ですが、失敗するたびに「慣れていないから」と言ってしまうと逆効果です。
「この人は言い訳ばかりしている」と思われると採用にも響きます。
オンライン就活は何歳まで?
オンライン就活自体に年齢制限は一切ありませんので、できる環境にあるならチャレンジするべきです。
高齢者でありながらオンライン就職に積極的であることはそれだけでプラスになる実績です。
仕事上でも電子機器を使うことが増えている昨今で、高齢者でありながら身近で機器を使用している人はありがたいものです。
しかし残念ながら、企業側が採用自体に年齢制限を設けている場合もございます。
その点は採用情報の中に記載されていますので、しっかりチェックしておきましょう。
オンライン就活から働き始めるまでの流れ
それでは実際にオンライン就活を行う場合、働き始めるまでの大まかな流れを解説していきます。
大体の流れを知ることで具体的なイメージを作りやすいと思いますし、実践すればさらに理解することができるでしょう。
オンライン上で行うこと以外は普通の就活と何ら変わりありませんので気構えることなく始めてみましょう。
求人を探して応募する
まずは働きたい会社を探します。求人情報は現在多数のサイトで紹介しているので自分の働きたい場所で見つけていきましょう。
絞り込み検索なども活用すれば手早く探し当てることができます。
オンライン就活を希望する場合、「オンライン面談あり」と書かれている企業を選ぶことを忘れずにしましょう。
ハローワーク掲載案件の場合はオンライン面談を行っていないケースが多いので、できればインターネット上の求人サイトを活用することをおすすめします。
オンライン面談を行う
申し込みを行ったら面談の日時がメールで届きますので、その日に合わせて準備しましょう。
面談当日は30分前にはオンラインに繋いできちんとインターネット接続ができているかなどを確認しましょう。
もしも接続に不安があったり、トラブルが発生した場合には電話で担当者に連絡を行って日時の再調整などを行います。
面接が無事に始まれば、あとは質疑応答を行って合否の通知を待ちましょう。
採用通知をもらう
合否の結果は基本的にメールで行われますので、チェックを欠かさないようにしましょう。
残念ながら不採用となれば、また次の就職先を探します。
無事に採用となったら今度は初出勤の日を相談します。
これもオンラインで面談することもありますし、メールやメッセージだけで相談することもあります。
初めてインターネットに触れる場合
オンライン就活をきっかけにインターネットを始めたいという場合、現代では高齢者で初心者であっても簡単にできる方法がたくさんあります。
たとえば最初に直面するのは「文字の打ち方」です。
キーボードやフリック入力に慣れない人も練習あるのみですが、どうしても慣れない場合は音声で文字を入力することも可能です。
このように操作を簡単にする方法はいくらでもあるので、操作が分かる人に相談するのが一番の解決方法になります。
パソコン教室を活用する
現在はさまざまなところでスマホやパソコンの操作を教えてくれる教室を開催しています。
基本的な操作はもちろん、目的に応じた使い方、応用方法なども丁寧にわかるまで教えてくれますので、心配無用です。
有料で行っている教室もありますが、高齢者であれば携帯電話ショップで無料で相談に応じてくれるというサービスもあるのでそういったものを活用しましょう。
家族や友人に協力してもらう
最も手軽にできるのはスマホやパソコンを使用している家族や友人の協力を得ることです。
現在スマホ利用者はどこにでもいるもので、誰でも使えるツールとして知られています。
そういう人が一人いれば教えてもらう事もできますし、もしわからないことがあってもインターネットで調べてもらうことも可能です。
質問もしやすいので、できれば親しい人に調べてもらうことをおすすめします。
まとめ:オンライン就活で可能性を広げる
オンライン就活は一度体験すれば2回目、3回目とどんどん慣れていくものです。
最初から就活だけに使うのではなく、最初は友人との通話を楽しむことから始めてみてもいいでしょう。
楽しいものだと分かればすぐに使い方もマスターすることができます。
まずは一度使ってみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
松澤裕介 【キャリアアドバイザー】
キャリアアドバイザーとして、転職相談3,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間1,000名以上の履歴書、職務経歴書を作成。主に医療・介護業界の人材紹介を担当。「シニア人材の転職市場・転職の注意点」などのテーマで記事やコラムを監修。