中高年男性の住み込みの仕事には、どんな仕事がある?
今や60歳の定年を迎えても65歳まで定年延長される企業が増えてきました。 そのおかげで中高年の就業意欲も高まり、社会で活躍されている方が増えています。
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その中で、住み込みを条件とした募集案件もかなり求人広告で目にするようになっています。
特に60代の男性に対する住み込みの仕事を募集している所も少なくありません。
そこで、ここでは中高年男性の住み込みを前提とした仕事には、どのような職種があるかを説明していくことにします。
住み込みの仕事には女性を対象にしたものが多い印象がある
住み込みを前提とした仕事としては、女性を対象にした求人広告が多い印象があります。
職種も多岐に渡りますが、事務職などを中心とした職種が掲載されていることが多いです。
その一例を少し覗いてみましょう。
コールセンター
女性専用のワンルーム寮完備で、入社すると5万円程度の引越費用見合いとして赴任費を負担してくれる企業もあります。
住み込みの場所としては、マンションやアパートタイプのワンルーム寮に入居することができ、毎月の寮費は給料天引きとなるのですが、初期費用0円というケースが大半です。
コールセンターとしての業務内容は、法人・個人向けの営業荷電が業務となり、通信用固定回線導入・入替えの案内やメニューの紹介・提案~クロージングまでの対応が仕事となることもあります。
週5フルタイムとなるのですが、勤務時間は、10時~19時、11時~20時、12時~21時といった8時間(休憩時間1時間含む)の3シフトが組まれることもあります。
土日祝休みで時給1,300円 ~ 1,400円で月収23万円になります。
事務作業
住み込みの事務作業の募集案件もあります。
雇用形態は派遣社員という位置付けですが、電話応対の他にデータ入力などの一般事務作業もありますが、寮が初期費用0円で家具家電付きで、首都圏での募集が多く掲載されています。
初めての方でも研修があるので、スキルも身に付けることができます。
勤務はやはり週5日フルタイム勤務となり、期間は6か月以上働ける人が優遇されます。
勤務時間はコールセンターのようにシフト制ではなく、9時〜18時の中で、完全週休2日制 の形態が大半です。
時給1,300円で月収は23万円以上になります。
中高年男性を対象とした住み込みの仕事はどんな職種?
先に説明したように女性の住み込みの仕事には、事務職やコールセンターなどの職種がありました。
では、中高年男性を対象とした寮・社宅ありの住み込みの仕事としては、どのようなものがあるでしょうか?
男性を対象とした住み込みでの求人案件としては、工場・製造業での仕事が多いイメージがあります。
いわゆる「期間工」というものですが、実際には次のような職種が挙げられます。
工場・軽作業
中高年男性の住み込みの仕事の定番のような印象がありますが、工場の製造ラインで従事するケースの他に、検査やクリーンルーム作業なども少なくありません。
経験・学歴不問で、未経験者の方でも働くことが可能です。
勤務時間は、8時30~18時40、20時30~翌6時40分と2交替制のシフトで、残業あるケースもあります。
休日は4日勤務2休日、5日勤務2休日で時給1,250円以上、月収292,000円になります。
入社祝金として最大30万円もらえ寮費無料で住み込みながら働ける案件がかなり多く見られます。
給料は、日払い・週払い・稼働分前払いの中から選択できる場合もあり、福利厚生も社会保険完備・有給休暇制度有・赴任旅費支給としっかりしている企業が大半です。
しかも、住み込む寮は家電付きで敷金・礼金もないので、非常に恵まれた環境になっています。
間取りはワンルームなどのマンション寮が多く、テレビ・エアコン・冷蔵庫・寝具・バス・トイレ完備しているので、必要最低限の日用品が衣服だけで、そのまま働くことが可能です。
マンション・寮管理人
住み込みの仕事には、「マンションや寮管理人」という案件もあります。
主な業務としては、簡単な寮業務書類作成や寮清掃、設備管理、入寮希望者の対応、寮生とのコミュニケーション、給食会社からの食事の提供などで構成されています。
月給は30万円~40万とかなり高く、年収ベースで480万円~ 540万円程度稼ぐことが可能です。
また、男性だけでなく夫婦で住み込みながら働くことも可能です。
採用条件の中には、3か月程度の研修制度が設けられていたり、賄い補助があるケースも見られます。
業績目標達成時に別途報奨金が支給される場合もあり、かなり条件の良い求人です。
宿泊施設/宿泊施設
宿泊施設/宿泊施設はいわゆる旅館に住み込んで働く職種ですが、主な業務としては食事準備・配膳・接客・片付け・布団敷き・掃除・調理補助などになります。
未経験者もOKで、勤務時間が7時~22時の間で実働10時間程度です。
日給は10,000円以上でアルバイト・パートの雇用形態を取っていますが、寮費・水光熱費無料で、1日3食の食事付きでの仕事です。
このように中高年男性の住み込みの仕事を見ると、工場だけでなく、マンション管理人や旅館での求人もあります。
住み込みのメリットとデメリット
住み込みで働く仕事に従事する場合、住まいのことを心配する必要がないのが、一番のメリットと言えます。
しかし、その一方でデメリットもあります。
では、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
住み込みのメリット1:生活費の負担が軽くなる
住み込みで仕事をする場合、住む場所は企業側が提供してくれます。
既存の寮や社宅、あるいや専用のワンルームマンションが提供されて、しかも家具・家電付きが大半です。
このように企業側が住居を用意してくれるので、生活費を節約できる点がメリットとしてあげられます。
貯金をしやすい環境で生活できるのが大きな魅力なのですが、企業によっては家賃や光熱費が給与天引きされるケースもあるので、事前に確認しておくことも必要です。
それでも家賃がとても安いことがほとんどで、場合によっては家賃・光熱費・食費など全て無料のところもあります。
また、家族帯同で住み込みができることもあり、家族みんなで引っ越すことも可能です。
住み込みのメリット2:通勤時間がない
働く場所が寮の近くにあるために、通勤で朝夕ラッシュに巻き込まれるようなストレスを感じることがありません。
通勤時間が少ないのは、精神的な負担がかなり軽くなります。
住居と職場が一体となっている場合は、通勤時間はまったくありませんので、朝の自分の時間がたっぷりと作れます。
住み込みのメリット3:引越し費用が不要なケースも
中には、赴任までの交通費や引越し費用を負担してくれる企業もあります。
そのおかげで、費用負担が大きい引越しも悩むことなくスムーズ移動することができます。
住み込みのメリット4:知らない土地でも心配なく生活できる
今まで生活したことのない不慣れな土地で新たな生活をスタートする場合でも、住む場所を探す必要がなく、近所にどのようなものがあるかなどの情報を同じ職場の人達から教えてもらうこともできます。
また、職場仲間と一緒に過ごす時間も長くなるために、彼らと親睦を深めることも魅力です。
住み込みのデメリット1:職場と自宅が近く公私の時間が分けにくい
住まいが職場に非常に近くなるために、プライベート時間中で仕事のことを忘れて、ゆっくりとプライベートな時間を過ごして、メリハリをつけたい人にとっては、少し窮屈な生活にを感じてしまうかもしれません。
住み込みのデメリット2:遊び場が少ない
住み込みの仕事が地方で募集されることが多く、初めての土地や慣れない土地なら、職場と寮との行き来が中心の生活パターンになってしまう場合があります。
住み込みの仕事は、職場で働くことを前提にした住まいが提供されることが多いので、どうしても仕事中心の生活になる可能性が高くなってしまいます。
その結果、息抜きやリラクゼーションのために遊ぶ時間がほしいという人には、あまり向いていない場合もあります。
しかも、住み込みは、寮やアパートによって門限などの規則が設けられているケースもあるので、事前にワンルームか共同部屋タイプの寮なのかを確認しておく必要があります。
まとめ:住み込みの仕事探しでは、求人サイトを活用しよう
ここまで中高年男性を対象にどのような住み込みの仕事があるか、そしてそのメリット・デメリットを紹介してきました。
たしかに生活する場所や費用の心配はかなり軽減されるのですが、自分にマッチした仕事内容なのか、生活環境にあるかなど、採用条件をしっかりと確認しておくことが大切です。
また、この住み込みの求人を探す時には、この形態の求人情報を専門に扱っている求人サイトなどを活用することがおすすめです。
求人サイトでは、詳しい仕事内容だけではく、住み込みの生活環境も詳しく記載されているので、実際に面接を受ける前に、どのような場所で働くことができるかある程度想定することができます。
是非、ネットの求人サイトで自分にマッチした職場を探してください。
この記事の監修者
松澤裕介 【キャリアアドバイザー】
キャリアアドバイザーとして、転職相談3,000名以上、紹介企業数10,000社以上に対応。年間1,000名以上の履歴書、職務経歴書を作成。主に医療・介護業界の人材紹介を担当。「シニア人材の転職市場・転職の注意点」などのテーマで記事やコラムを監修。