1000万円はどうやって運用する?運用シミュレーションも紹介
1000万円はどうやって運用する?運用シミュレーションも紹介
1000万円の資金があるならどんな資産運用方法や金融商品を選べばよいでしょうか。1000万円を運用する際のおすすめ金融商品や、利回り別の運用シミュレーションについて解説します。
- 目次
(この記事は、アドバイザーナビ株式会社の提供による広告です。)
そもそもなぜ資産運用が必要?
NISA制度の広がりによって、資産運用に関心を持つ人も増えました。しかし、そもそも資産運用はなぜ必要なのでしょうか。その主な理由として、次の3つが挙げられます。
- 預金では利息がつかないから
- 物価の上昇でお金の価値が目減りしてしまうから
- 寿命の長期化で長生きのリスクが高まっているから
それぞれくわしく解説していきましょう。
理由①預金では利息がつかないから
低金利政策が継続している日本では、金融機関の預金金利もほとんどゼロに等しい状況です。長期金利の上昇などがあったことで、定期預金の金利を引き上げる金融機関も出てきていますが、それでも低金利環境にあることには変わりありません。
ここで、メガバンク3行の定期預金金利を確認してみましょう。
金融機関 | 定期預金(1年)の 適用金利 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 0.002% |
三井住友銀行 | 0.002% |
みずほ銀行 | 0.002% |
参考:みずほ銀行「円預金金利」
※いずれも2023年12月4日現在
いずれも定期預金金利は0.002%となっており、仮に1000万円を1年間預けた場合に得られる金利は税引前で200円です。こうした低金利環境で利回りを得るためには、自ら資産運用に取り組むことが欠かせません。
理由②物価の上昇でお金の価値が目減りしてしまうから
日本銀行は、年2%の安定した物価上昇を目標としています。日本は長らくデフレが続いていたことから、なかなか物価上昇が進むことがありませんでしたが、最近は円安進行や資源高の影響を受けて商品の値上げを行う企業が増えています。
実際に日常生活で食品や日用品を購入するときに、物価の上昇を感じる場面も多いのではないでしょうか。
預金金利がつかない中で物価が上昇すると、お金の価値は実質目減りしてしまうこととなります。「預金に置いておけば安全だ」と考える人もいますが、物価が上昇している局面においては、預金に置いておくことでむしろ資産価値が減少してしまうのです。
急激に進む物価上昇に耐えるためには、物価上昇分以上の利回りを得ることが大切です。
理由③寿命の長期化で長生きのリスクが高まっているから
人生100年時代といわれる現在では、長生きのリスクも看過できません。
厚生労働省の「令和4年簡易生命表」によると、男性の平均寿命は81.05歳、女性は87.09歳となっています。10年前の「平成24年簡易生命表」では、男性の平均寿命が79.94歳、女性が86.41歳となっているため、男女ともに寿命が長くなっていることが分かります。
セカンドライフは年金で足りない部分を貯蓄でまかないながら暮らしていきますが、老後が長くなれば自分の寿命よりも先に資産の寿命が尽きてしまうことも起こり得ます。
セカンドライフを豊かに暮らしていくためには、現役時代からしっかりと老後に向けて資産を蓄えておくことが重要です。
【利回り別】1000万円を運用したときの効果
資産運用には、手元にある資金を増やせるメリットがありますが、「どれくらいの効果が得られるか」と具体的にイメージできる人は多くありません。ここでは、資産運用によって得られる効果を利回り別にシミュレーションしてみましょう。
【元本1000万円を一括投資した場合】
運用期間 | 運用利回り | |||
---|---|---|---|---|
0% | 1% | 3% | 5% | |
5年 | 1,000万円 | 1,051万101円 | 1,159万2,741円 | 1,276万2,816円 |
10年 | 1,104万6,221円 | 1,343万9,164円 | 1,628万8,946円 | |
15年 | 1,160万9,690円 | 1,557万9,674円 | 2,078万9,282円 | |
20年 | 1,220万1,900円 | 1,806万1,112円 | 2,653万2,977円 | |
25年 | 1,282万4,320円 | 2,093万7,779円 | 3,386万3,549円 |
参考:三菱UFJアセットマネジメント「一括投資シミュレーション」
資産運用をしない場合は利回りが得られないため、何年経っても元本の1000万円から増えることはありません。一方、資産運用で利回りを得れば、1000万円を元手に利益を得られるメリットがあります。
預金金利がほぼゼロに等しい現在では、自ら資産運用に取り組んで利回りを得ることを検討しましょう。
ただし、留意しておきたいのが損失を被る可能性があるという点です。
上記のシミュレーションは「毎年一定の利回りを得続ける」ということが前提となっていますが、実際は市況によってマイナスとなる年もあるでしょう。そのため、シミュレーションのように右肩上がりで増え続けるのではなく、含み損を抱えるタイミングもあることをしっかりと理解しておかなければなりません。
1000万円の運用におすすめの金融商品7選
資産運用とひとくちにいっても、金融商品には多くの種類があります。ここでは、1000万円の運用におすすめの金融商品について、その特徴を紹介していきましょう。
株式
【メリット】
| 【注意点】
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応援したい企業に直接投資できる株式投資は、銘柄によって配当金や株主優待を受けられる楽しみがあります。株式投資というと「安く買って高く売る」というキャピタルゲインをイメージしがちですが、配当金や株主優待のようなインカムゲインを目的とするのもよいでしょう。
また、中にはテンバガー銘柄のように、株価が10倍以上に上昇する例もあります。そういった将来性の高い銘柄を発掘するのも、株式投資の楽しみです。
ただしその一方で、株式投資は企業が経営破綻した際に投資した元本がゼロになってしまうリスクもあります。株式投資で投資先を選定する際は、きちんと財務状況や経営状況などをチェックすることが大切です。
債券
【メリット】
| 【注意点】
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あらかじめ満期や利回りが決まっている債券は、運用計画を立てやすいメリットがあります。株式に比べてリスクが抑えられるため、「低リスク商品で運用したい」という人におすすめの金融商品です。
また、債券は基本的に満期まで保有することが前提ですが、中には途中で売却できるものもあります。「必ず満期まで保有しなければならない」というわけではないため、流動性は高いといえるでしょう。
ただし、その際に気をつけたいのが金利による影響です。債券の価格は金利動向に影響され、「金利が上がれば債券価格が下がり、金利が下がれば債券価格が上昇する」という関係にあります。
もし債券を途中で売却するときに金利が上昇していれば、元本を割って戻ってくる可能性もあるため注意が必要です。
投資信託
【メリット】
| 【注意点】
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1つのファンドに複数の銘柄が組み入れられている投資信託は、手軽に分散投資が行えるメリットがあります。銘柄選定は「ファンドマネージャー」と呼ばれるプロが行ってくれるため、「どの銘柄に投資したらいいか分からない」という初心者でも購入しやすいものです。
しかし、投資信託は「運用をプロに任せる」という性質上、保有中も「信託報酬」という手数料が発生します。信託報酬の水準はファンドによって異なるため、購入前に必ず確認しておきましょう。
また、投資信託の売買に大きく影響するのが「1日1価格」という仕組みです。投資信託は市場がクローズした後に価格が公表される「1日1価格」という仕組みが導入されており、売買の手続きを行うときは約定する価格が分かりません。
株式のように市場の動きを見ながらリアルタイムで取引することはできないため、あらかじめ留意しておきましょう。
ロボアド
【メリット】
| 【注意点】
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ロボアドとは、投資経験や投資意向、年齢などによってAIが投資アドバイスをくれるサービスです。中には、自動で売買を行ってくれるものもあり、投資に手間がかからないメリットがあります。
また、AIによるアドバイスはこれまでのデータベースに基づいて行われるため、客観的で中立なアドバイスをもらえます。
ただし、その分手数料は高い傾向にあり、運用コストがかさんでしまうデメリットがあります。利用する際は、複数のロボアドを比較して手数料の相場について理解しておきましょう。
外貨預金
【メリット】
| 【注意点】
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米ドルや豪ドル、ユーロなどの外貨で預け入れる外貨預金は、保有通貨を分散できるメリットがあります。昨今の急激な円安進行を受けて、「資産が円だけなのは不安だ」と感じた人もいるのではないでしょうか。
外貨預金は外貨建ての資産を保有することになるため、複数の通貨に資産を分散できるメリットがあります。もし保有している通貨が円安に進行すれば、その分を為替差益として受け取ることが可能です。
ただし、反対に円高に進めば為替差損を被る可能性もあります。為替は常に変動するため、外貨預金を利用する際は、為替動向を注視することを忘れないようにしましょう。
貯蓄性保険
【メリット】
| 【注意点】
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貯蓄性保険とは、貯蓄機能を兼ね備えた保険商品です。万が一の事態に備えながら貯蓄が行えるため、投資と保障を両立させたい人におすすめです。
また、貯蓄性保険には「定額型」と「変額型」の2種類がありますが、定額型は提示された利回りのもと運用が行われる仕組みとなっています。あらかじめ運用の見通しがつけられるため、安定的な運用を希望する人にも向いています。
ただし、その一方で早期の解約にはペナルティが課され、元本を割ってしまうデメリットがあります。貯蓄性保険に申し込む際は、「当面使わない」という資金で申し込むようにしましょう。
不動産
【メリット】
| 【注意点】
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不動産の現物投資は、家賃収入による不労所得を得られるメリットがあります。一般的に不動産の資産価値は物価上昇とともに上昇する傾向にあるため、インフレに強い点も魅力のひとつです。
しかし、不動産投資にはまとまった資金が必要となるため、金融機関で借入を行うなどして資金調達をする必要があります。大きなローンを抱えることとなるため、購入する物件は慎重に選ばなくてはなりません。
また、不動産投資は管理・修繕にコストがかかります。家賃収入だけで利回りを考えるのではなく、管理・修繕にかかるコストを加味した上で「投資妙味があるのか」ということを検討するようにしましょう。
分散すべき3つのポイント
資産運用の基本といわれる「分散投資」ですが、「具体的にどうやって分散したらいいのだろう」と悩んでいる人も少なくないでしょう。分散投資で心がけたいのは次の3点です。
- 投資先の地域
- 投資する金融商品
- 投資するタイミング
たとえば、投資する地域や金融商品が偏ってしまうと、市場の変動要因が起きたときに資産全体が下落してしまうリスクがあります。しかし、複数の地域・金融商品に分散していれば、他の保有資産で損失をカバーできる可能性があります。
また、投資するタイミングを分散することも重要です。高値掴みを防ぐためには1000万円をまとめて投資するのではなく、複数回に分けて投資するようにしましょう。
1000万円を上手に運用しよう
低金利環境が続き、なおかつ長生きのリスクが顕在化している現在、自ら資産運用に取り組むことはもはや必要不可欠です。手元に1000万円というまとまった資金があるなら、株式や債券、投資信託などを上手く組みわせた運用を検討したいものです。
その際は、投資先の地域や金融商品の種類、タイミングを分散することを意識しましょう。
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この記事の監修者
シニアタイムズ編集部 【編集部メンバー】
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